愛知県丹羽郡大口町の方が、パソコンを落として充電できなくなった。いまでは、パソコンの電源も入らない状態ということで、パソコンをお持ちになられました。ACアダプターを挿した状態で、落下したとのことで、ACアダプターの差込口が破損しているようでした。お預かりして修理することになりました。
ACアダプターの差込口周辺に、ボトムケースの一部が割れる破損があります。
ACアダプターの電源コネクター（差込口）には、マザーボード（メインの基板）とは別に、電源コネクターがパーツとして取り付けてある場合と、マザーボードの基板上に組付けられている場合があります。前者の場合は、電源コネクターのパーツがあれば、取り替えることで修理が比較的簡単にできます。後者のケースでは、破損したコネクターをマザーボードから取り外して交換することができないため、基板を修復することが基本になります。このパソコンは、マザーボード上にあるタイプの様ですので、分解して確認します。丸印の部分が、電源コネクターです。このハンダ部分にクラックが発生して、通電しない状態になっているようです。ハンダ付けをして修復していくことになりそうです。
詳細に調べていくと、コネクターにも通電できていない、ACアダプターを挿しても、電源のLEDランプが点灯しませんので、コネクターのハンダ部分のクラックが原因のようです。
コネクター取り付け部分のハンダ付けを行い修復します。作業が終わったら、元に戻して通電を確認します。
電源を入れて動作テストを行います。正常に電源が入りました。しばらく電源を入れた状態で、充電も正常にできるかを確認します。99％まで充電できましたので、バッテリーも正常に動作しています。
ボトムケースの、ひび割れも内側と外側を樹脂で固めて、修復しておきます。
分解して外したボトムケースを、元に戻したら修理が完了します。修理後は、扱いを優しくしていただく必要がありますが、問題なく使用できます。
修理は、Windowsの起動を確認して完了しました。ちょっとした不注意で、落下してしまったなどのトラブルは多いものです。特に、このような破損が確認できるケースでは、慌てて電源を入れないようにしましょう。電源を入れることで、破損個所がショートして状態を悪化させる原因になることもあります。破損などがある場合は、電源を入れないで、お店にパソコンをお持ちください。詳細診断をさせていただき、最適な修理方法をご提案させていただくことができます。
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