DELL Inspiron530 電源ユニット交換

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名古屋市西区よりお越しのお客様から、「電源ボタンを押すと普段はボタンが青色に光るが、今はオレンジ色に光って電源が入らない」とご相談いただきました。
お客様はHDD故障を疑っておられましたが、DELLのデスクトップパソコンでオレンジ色に光る場合電源ユニット故障の可能性が高いです。

DELL Inspiron530　電源ボタンがオレンジ色に光り電源が入らない

13年ほど前のWindows Vista機です。
OSのサポートは終了しているものの、まだ使用したいとのことで持ち込みいただきました。
店頭で確認してみると確かに電源が入りません。
電源ボタンがオレンジ色に光り、電源ユニットそのもののランプは点灯しているもののファンの回転などは一切しませんでした。

分解・診断

ネジを2個取ると簡単にパネルを外すことができます。
4個のネジを取り、まずはHDDのステータスチェックです。

2万時間近く使用されていますが、健康状態は問題なさそうです。

HDDを取り外した状態で電源を入れようとしてみますが症状に変わりはありません。
HDDやHDDケーブルが原因ではないですね。

検証用の電源ユニットを仮組みしてみると、電源ボタンが青色に光り電源が入るようになりました。
この状態でメモリーのチェックテストを行い、異常がないことを確認。
電源ユニット異常で間違いありません。

電源ユニット交換

元々が160Wの電源ユニットだったため、今回は350Wの電源ユニットを取り寄せて交換します。
先に内部の清掃を行ってから組み込みますが、なかなかの埃でした。
経年劣化による故障だとは思いますが、埃などによる排熱不良でも故障率は上がります。
簡単に開くことができるデスクトップ型パソコンや、フィンのところのみ蓋を開けられるノートパソコンは定期清掃が必要ですね。

電源ユニットのケーブルが干渉してしまうため、HDDは下部に取り付け直しました。
結束バンドでケーブルを固定し、ファンなどに当たらないようにします。

外部清掃・返却

組み上げたあとは機能の確認を行い、外部の清掃です。
Cドライブの空き容量がかなり少なくなっていたため、バックアップを取って削除できるデータは削除していただくようお願いして返却になります。
Cドライブが圧迫されるとWindowsの動きが不安定になるため、20～30GBほどの空き容量が必要です。
エクスプローラーで確認した際にドライブ名下のバーが赤くなっている場合は、不必要なデータを削除したりクリーンアップを行って空き容量の確保を行いましょう。