名古屋市西区のお客様より、電源ボタンを何度も押さないと電源が入らない「DELL XPS 8900」のご相談がありました。
デスクトップのXPSシリーズは、Windows7の頃から長い間同じケースが使われていました。
実は、このケースのパソコンには電源が入りにくくなるトラブルが割と多くあります。
今回のパソコンはWindows10のパソコンですが、同様の症状でした。
電源ボタンは上蓋にあり
パソコンのサイドカバーを開けたところです。
電源ボタンは上部にあります。
電源スイッチを見るには上側にある黒い蓋を取り外す必要があります。
前部のカバーを取り外してから、ケースシャーシの上部にあるレバーを引き下ろしながら上蓋を前方にスライドさせると、上蓋が外れます。
スイッチパーツが不良
今回の不具合は電源を入れるためのスイッチ自体が不良で、押す角度によって電源が入ったり入らなかったりします。
スイッチの故障なのですが、実は別の原因があります。
上蓋には指で押すボタンがありますが、その内部構造はこうなっています。
白いプレートがスイッチボタンを押す部分です。
周りのウネウネとした部分がバネの役割をしています。
この部分が劣化してくると、スイッチに当たる角度がずれてきてスイッチの不良に繋がっていきます。
また、蓋のボタン側もひび割れて破損してきます。
事例(パソコンドック24名古屋・庄内緑地公園店公式ブログ)
[DELL Studio XPS 8100 電源スイッチボタン交換補修]
それにより電源は入りにくくなってしまいます。
形状的に不具合が起きやすいようです。
押しボタンスイッチを外部に設置
お客様との打ち合わせで、見た目は犠牲にしても確実に電源が入るのを優先することになりました。
内部のスイッチのみを交換することも出来ますが、今後のことを考えて蓋のボタンも取り外します。
内部のスイッチは切り取ってしまいます。
スイッチのケーブルを繋いでボタン穴から外部に非買い出して、スイッチ取り付けをします。
スイッチ自体は両面テープ貼りですが、それなりに強力に張り付いています。
見た目は不格好ですが確実に電源が入るようになりました。
内部清掃
ご返却前に内部の清掃をします。
CPUファンにかなりのホコリが詰まっていました。
電源の内部や前面などきれいにして、熱がこもりにくくしておきます。
最後に複数回の起動確認をしてご返却となりました。
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