北名古屋市よりお越しのお客様から、「起動に10~20分かかり、そのあとも動作がとても遅い」というご相談をいただきました。
ログイン画面がなかなか表示されず、ご自分で色々対処してみたものの改善しないため当店に持ち込んだとのことです。
東芝 T45/CG PT45CGP-SJA2 動作が重い
Windows10搭載機です。
電源を入れると、ロゴ表示や読込マークはすぐ表示されますが、なかなかログイン画面が表示されません。
なんとか起動しても、まともに操作ができない状態です。
修復画面などは表示されませんが、HDD故障の線が濃厚ですのでお預かりして診断を行います。
分解:HDD
バッテリーを外し、メモリーアクセス用の蓋を外します。
ネジを全て外します。
ツメを慎重に外し、裏パネルを取ります。
HDDが見えました。
こういった薄手のフラットケーブルは破損しやすいので、まず基板側のコネクターを外してからSATAケーブルをHDDより外します。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを行いますが、こちらは異常なしでした。
HDDステータス:注意
使用時間は149時間と短いものの、代替処理済のセクタ数が1608か所以上あります。
ご友人からすでに動きが遅くなった状態のものを譲り受けたそうですが、その時点ですでにHDDがエラーを抱えていた可能性が高いですね。
データは特に必要ないとのことですので、リカバリーデータの保全を行い初期化できるかどうかを試していきます。
リカバリー(工場出荷状態へ初期化)
検証用HDDでリカバリーを進めます。
東芝はキーボードの「わ(0)」を押下したまま起動するとリカバリーウィザードを起動できるトラブルシューティング画面が表示されるので、そこからリカバリーを選択します。
状態によってはここからリカバリーすることができない場合もありますが、今回は可能でした。
新品のHDDに再度リカバリーを行い、リフレッシュパックを行うことになりました。
清掃・返却
組み戻す際に内外部の清掃を行い、リフレッシュパックを最後まで進めて完了です。
HDDは使用時間も要因の一つですが、使用環境や熱などで故障確率が上がることもあります。
また機械ですので、運が絡むときもあります。
大事なデータがあれば、常に二か所に保存しておくようにしましょう。
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PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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