名古屋市西区からお越しのお客様より、「“問題が発生したため、PCを再起動する必要があります。”と表示され、Windowsが起動しない」とご相談をいただきました。
店頭確認時には「自動修復を準備しています」とも表示されます。
東芝 D51/32MB PD51-32MSXB Windowsが正常起動しない
Windows8.1搭載モデルで、10へのアップグレードはされていません。
こういった症状の場合、HDD故障もしくはウイルス感染などによるWindows破損が原因の場合が多いですが、今回はそうではありませんでした。
HDDステータス:正常
裏面パネルは強固なツメで留められているので、慎重に外します。
使用時間は1万をこえていますが、HDDステータスは正常でした。
データ保全後のウイルスチェックでもウイルスや広告詐欺ソフトウェアの類は検出されません。
メモリーエラー
HDDのウイルスチェックなどを行っている間、本体ではメモリーのチェックテストを行います。
開始直後から大量のエラーが検出されています。
50秒ほどでエラー検出量が多すぎたため、自動でソフトウェアが止まりました。
メモリーを外します。
銀色のフィルムをめくるとメモリーが差さっています。
メモリーエラーが検出される場合、マザーボードのメモリーソケット側の異常の場合もあります。
4GBのメモリーを1枚取り外し、検証用の別パソコンにてメモリーチェックテストを行うことにしました。
結果、同じように大量のエラーが検出されました。
完全にメモリー故障ですね。
検証用の正常なメモリーを預かったパソコンに差してWindowsの起動を試みましたが、ぐるぐる回る読込マークから一向に先に進みません。
メモリーエラーのせいでWindows破損が起きてしまったようです。
リカバリー
データは必要ないとお聞きしていたので、工場出荷状態に戻すリカバリーを行います。
東芝の場合キーボードの「わ(0)」を押した状態で電源を入れるとリカバリーメニューを開くことができますが、リカバリーしようとするとエラーが出て失敗してしまいます。
特殊な方法でリカバリーメディアを作成しそちらで初期化を試みると問題なく進んだため、パーティーションエラーも起きていたようです。
清掃・返却
かなり茶色っぽくなっていたので内外共に清掃を行います。
メモリーは4GBから8GBへ交換し、Windowsも入れ直しになったため故障前よりも快適に扱えるようになりました。
動作が遅い・フリーズするなどの症状がある場合、いずれWindowsが起動しなくなってしまう可能性があります。
そういった場合はデータのバックアップを行い、早めにご相談くださいませ。
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイト
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイトでもブログを公開中です。
ぜひご覧ください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
更新:
公開: