東京都新宿区から出張で名古屋にいらしていたお客様から「落下で衝撃を与えてから画面が映らない」とご相談をいただきました。
このあとすぐ仕事で使用するということで、通常であればお預かりをして診断のところその場で分解を試すことになりました。
東芝 U63/H PU63HHC44DBAD11 外部出力は可能
2018年1月頃発売のWindows10法人モデルです。13インチの小型ノートパソコンですね。
お持ち込み当初はランプのみついて画面が映らない状態でした。
外部出力を行った結果出力がされてログイン画面の表示を確認できたので、基板からの出力自体はされているようです。
ひとまず使用できるようになればいいということでしたので、必ず解決できるかはわからないということをご了承いただいた上で店舗作業場にてその場で分解による接触不良解消を試みることになりました。
分解:裏パネル
中心の足の下に隠しネジがあります。
まずは足を取り除きます。
ネジが現れました。
12個全てのネジを外します。
するとパネルを取り外せるようになるので、ツメに気をつけながら慎重に取り外します。
接触不良解消
真ん中左端にバッテリーコネクタがあるので、通電によるショートを防ぐためにまず最初に外します。
液晶ケーブルのコネクタは基板側と液晶側に存在しますが、まずは基板側のケーブルコネクタの差し直しを試みることにしました。
ケーブルを抜いて挿し直し、パネルをヒンジ部分だけ借り留めして電源を入れてみます。
無事映りました。
衝撃によってコネクタが接触不良を起こしていたみたいですね。
問題なくログイン画面まで表示されたので一度電源を切り、完全に組み戻します。
バッテリーを外したことによって日時のリセットがされていたためBIOS画面で設定し、返却です。
懸念事項の報告
別件でバッテリーに膨張の傾向が見られたことと、SSDが基板直付けだったことをご報告しました。
バッテリーは膨張が進むと筐体を破損しかねません。
リース品ということで、会社に報告してみるとのことでした。
SSDが基板直付けの場合、SSDだけを取り外してデータを救出する、といった行為ができません。
こまめなデータバックアップが必要ですね。
計30分ほどでの返却になりました。
診断などの性質上基本的にはお預かりすることが多いですが、場合によっては今回のように窓口で対応することも可能です。
詳細な診断はできていませんが、仕事に差し支えるところだったとのことなのでその場で直せることができ、こちらとしてもほっとしました。
快く写真撮影の許可もくださりありがとうございました。
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