名古屋市北区からお越しのお客様より、「dynabookと表示されたあと画面が変わらない」とご相談いただきました。
メーカーロゴは表示されるものの読込マークが現れず、BIOS画面に入ることもできません。
東芝 T55/TRS PT55TRS-BWA3 Windowsが起動しない
2015年9月に発売されたWindows10搭載モデルです。
筐体の仕組みから見てもWindows8.1から切り替わった辺りの機種ですね。
メーカーロゴで止まってしまう原因は様々なものが考えられるので、お預かりして分解していきます。
分解:HDD
まずはバッテリーを外す必要があります。
ネジを2つ外し、バッテリーを上に引き抜きます。
次に中央部にある蓋のネジを取り、蓋も外します。
蓋の下にあるものも含めて10個のネジを外し、光学ドライブを右に引き抜きます。
あとはツメに気をつけながらパネルを外します。
HDDが左下にありました。
HDDステータス:注意
HDDを抜き取って検証用HDDに接続します。
ステータスを確認すると注意状態で、代替処理(読めなくなった箇所のデータを正常な箇所に書き写す処理)が保留中も含め800箇所ほどあります。
HDDを外した状態で電源を投入してみるとBIOS画面が表示され、メモリーのチェックテストを行うこともできました。
メモリーに異常はなく、HDD内のデータを読み込もうとしてメーカーロゴで止まってしまっていたということが判明しました。
データの救出が必要とのことでしたので、データ保全を行います。
ディスクエラーはあったものの、無事データを取り出すことができました。
リカバリー
データ保全後、検証用のHDDを差し込んでリカバリー処理を試みます。
東芝の場合キーボードの「0(わ)」を押しながら電源を投入するとリカバリーメニューを開くことのできる画面が表示されます。
データに破損があったためかスムーズに表示はされませんでしたが、トラブルシューティング画面からリカバリーメニューを起動することができました。
HDD交換とデータ救出でご依頼いただいたため、このまま作業を進めていきます。
清掃・返却
リフレッシュパックを施し、内外清掃を行います。
デスクトップにフォルダーを作成したあとデータをコピーし、返却です。
HDDは消耗品であるためいつ壊れるか予測できません。
大事なデータはパソコン内と外付けHDDなどの外部メディアに、常に2箇所保存するようにしましょう。
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイト
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイトでもブログを公開中です。
ぜひご覧ください。
更新:
公開: