北名古屋市からお越しのお客様より、「Windows起動後、〝ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。〟と警告が表示される」とご相談いただきました。
なにかに引っかかってファンの羽根が回らない場合と、ファンそのものが壊れている場合があります。
東芝 TX/572WT PATX572JSWWT 起動後にファンエラーの警告画面が表示される
2013年夏発売のWindows8搭載モデルです。
Windows8.1にアップグレードされており、綺麗に使用されていました。
店頭で確認すると吹き出し口から廃熱風が排出されておらず、無理にこのまま使用するとパソコン自体が壊れてしまう恐れがありました。
清掃で治る場合とパーツ交換が必要になる場合の2パターンがあることをお伝えした上で、お預かりして詳細診断を行います。
分解:HDD
まずはHDDの診断を行います。
裏面の中央上部にある蓋のネジと光学ドライブを固定しているネジを外し、蓋と光学ドライブを外します。
13個のネジとLANコネクターへ繋がるケーブルを外すと、パネルを取ることができます。
中央部にあるバッテリーコネクターを抜き取り、右上のHDDを外します。
左上にファンもありますが、一旦HDDのステータスをチェックします。
HDDステータス:正常
使用時間は1000時間に到達しておらず、あまり使用されていないことがわかりました。
ウイルス等の感染もありませんでした。
分解:ファン
上から見た状態だとなにかに引っかかったり埃が詰まっていたりするようには見えません。
試しに指で回してみても問題なく回転します。
軸に異常があるわけでもないようです。
2個のネジとコネクターを取り、ファンを外してみます。
埃詰まりによる回転不良
吹き出し口のフィンのところに埃が覆うように詰まっていました。
埃は柔らかいとはいえ量が多くなると塊になります。
これが引っかかってファンが動いていなかった可能性が高いですね。
清掃してファンを組み戻し電源を投入してみると、正常に回転することを確認できました。
Windows起動後もエラー表示がされなくなったため、メモリーのチェックテストを行い温度の確認もします。
メモリーに異常は発見されず、CPU温度も55度前後で落ち着いていました。
内部清掃・組み戻し
内部を改めて清掃し、元通りに組み戻していきます。
黒いシートはファンに接着されていたため、風が隙間から出てしまわないように絶縁テープで再接着します。
外部清掃・返却
組み戻し後Windowsをしばらく起動させておき、エラーが表示されないこと・吹き出し口から風が出ることを確認します。
外部を綺麗に清掃し、返却です。
ファンが動作していない状態でパソコンを使用し続けると負荷が大きくなり、CPUやマザーボード、メモリーやHDD・SSDの故障に繋がります。
エラーが表示されたり風が出ていないと感じたりした場合はお早めにご相談ください。
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