名古屋市西区よりお越しのお客様から、「BIOS画面が表示され、Windowsが起動しない」とご相談いただきました。
本来Windows Boot DeviceがあるはずのSerial ATA Port 0が「Empty」となっており、SSDを全く認識していません。
ドスパラ Galleria QSF965HE SSD未認識
2016年秋頃に発売されたモデルで、第6世代のi7が搭載されています。
電源を入れるとWindowsは起動することなくBIOS画面が表示されます。
SATA Portを確認するとWindowsデバイスがEmptyになっていますね。
起動できなくなってしまってからしばらく置いてあったとのことで、バッテリーでの起動ができなくなってしまっています。
分解:SSD・HDD
SSDが認識できていないため、SSD故障の可能性が濃厚です。
バッテリーを抜き取り、右下にあるネジを4個外します。
蓋を取ると中央下部にM.2タイプのSSD、右下にHDDがあります。
固定用のネジを外し、SSDとHDDを抜き取り、仮組みをしてメモリーのチェックテストを行います。
メモリーにエラーは発見されませんでした。
SSD・HDD共に故障
両方とも検証用パソコンに接続し、ステータスの確認を行います。
SSDは全く認識されず、ドライブ名すら表示されません。
HDDは認識しステータスの確認を行えたものの、データ保全をしようとすると途中で止まってしまいます。
同時に壊れたのかどうかはわかりませんが、SSD故障によりWindowsの起動ができなくなっていたという診断結果になりました。
Windows10クリーンインストール
検証用のM.2 SSDを組み込み、Windows10のクリーンインストールを仮で行っていきます。
ドスパラの場合製品番号を入力するとドライバーのダウンロードをすることができるため、Windows10用のドライバーを入手しておきます。
クリーンインストールが完了したらドライバーの適用を行い、各種機能の認識ができるかどうかを試みます。
問題なく進められたため、SSDとHDDを両方とも交換してリフレッシュパックを行う修理で進めることになりました。
SSD・HDD交換
SSDとHDDを両方とも新しいものに組み替えます。
SSDは256GBが搭載されていましたが、この機会に500GBのものに交換することになりました。
HDDは元々の1TBと同容量で1TBの新品HDDに交換し、内部パーティーションの確保を行います。
交換した500GBのSSDにWindows10をクリーンインストールし、再度調整をします。
各種機能に問題がないことを確認したら最後まで調整し、清掃をします。
またバッテリーは充電することによって利用できることが確認できたため、今回はそのままでお返しです。
返却
500GBのSSDにしたことによってCドライブに余裕ができ、今まで以上にプログラムをインストールすることが可能になりました。
SSDは兆候がない状態で故障することが多く、更に今回のように認識ができない状態になることも多く見受けられます。
故障したSSDからのデータ復旧はかなり困難なため、データは二箇所に残すようお願いして返却です。
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