Windows11インストール、今回はWindows10からのアップグレード編です。
通常は不具合誘発を減らすためクリーンインストールを推奨・施行していますが、環境を引き継いで行うアップグレードでどのような挙動になるか検証してみました。
クリーンインストール編はこちら→「Windows11をインストールしてみました【クリーンインストール編】」
対応CPU
Windows11は自動配信もされますが、基本的にIntelの第8世代CPU(Core i 8000番シリーズファミリー)かAMD Ryzen第2世代CPU(Ryzen2000番-全てではありません- Zen+)以降のCPUにしか正式対応していません。
一部のCore i7 7000番シリーズも対応していますが、基本的には8000番以降となります。
AMDでも一部の例外があります。
それ以前のCPUのパソコンでもインストールはできるといわれていますが、Windows Updateができないようですので非対応と考えましょう。
Windows11インストールについて
Windows11は正式リリースされたばかりで各パソコンメーカーの対応はこれからです。
発表されたばかりのOSにトラブルはつきものですので、各パソコンメーカーやソフトウェアメーカーが対応を発表するまではインストールしない方がいいでしょう。
これより先はテストでWindows11インストールを行う検証記事となり、Windows11のインストール・アップグレードを推奨するものではありません。
以上2つの項目は前回のブログでも掲載していますが、大切なことのため再度記載しておきます。
アップグレードをする前に
OSのアップグレードは失敗するとWindowsの起動ができなくなる恐れがあるため、アップグレードをする前に消失したら困るデータをバックアップしておきましょう。
ただし、アップグレードの有無に関わらずパソコンがいきなり壊れることもあるため、常日頃からデータのバックアップをするということが大切です。
Windows11最小システム要件クリア
Windows10の「更新とセキュリティ」のところに上記の文言があればWindows11をインストールすることができます。
ただし現在はまだ各パソコンメーカーの検証が済んでいないため、インストールをするときは自分でインストールメディアを作成したりダウンロードしたりする必要があります。
Windows11へUSBメモリーインストールメディアからアップグレード
前回同様、LenovoのThinkpad L580にWindows11をインストールしていきます。
まずは前回作成したUSBメモリーのインストールメディアで上書きアップグレードをしてみます。
作成したインストールメディア内の「setup」をダブルクリックし、インストーラーを起動します。
今回はHDDに行っているせいか、SSDのときよりはやはりかなりの時間がかかりました。
内部構成を書き換えているので当然かもしれません。
3時間ほど経って、ようやくログイン画面に到達しました。
Windows11へMicrosoftからダウンロードしたファイルを使用してアップグレード
更に、インストールメディアからではなくWindows11ダウンロードページからダウンロードしたセットアップexeで直接Windows11へアップグレードしてみます。
外部からメディアを使用してアップグレードするのと、ダウンロードして行うのとでは成功率が違います。
Windows10でもWindows Updateが大量に適用されると失敗することがあるため、可能であればUSBメモリーやディスクにインストールメディアを作成してインストールすることが望ましいです。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、インストーラーを起動します。
こちらはダウンロードも含めて3時間半ほどかかりました。
パソコンのスペックが低いともっとかかりそうです。
デバイスマネージャーは全て認識
メディアからのアップグレード・ダウンロードでのアップグレード共にデバイスドライバーが外れることはありませんでした。
ただしあくまでWindows10用のドライバーで動いているため、いずれ不具合が出る可能性はあります。
集中モード:オフへ切り替え
クリーンインストール時同様に集中モードが勝手にオンになっていました。
三日月マークの上で右クリックして設定へ移動し、オフへと切り替えます。
オンになっているとUSBメモリーの抜き差しなどの通知が来ません。
なぜ自動的にオンになるのか、疑問です。
スタートボタンなどのアイコンを左揃えにする
今までが左揃えだったため、中央にあるとどうも違和感が拭えません。
タスクバー上で右クリックして設定へ移動し、タスクバーの動作→タスクバーの配置を「左揃え」に切り替えます。
Windows11の起動時間
Windows10・クリーンインストール・環境を引き継いでのアップグレードでパスワード入力ボックスが出現するまでに時間を計ってみました。
環境は全て500GBのHDDです。
Windows10(リカバリーメディアでの初期化後調整済):1分30秒ほど
Windows11(クリーンインストール):1分10秒ほど
Windows11(環境を引き継いでアップグレード):2分10秒ほど
クリーンインストールが速いのは当然ですが、10から11へのアップグレード環境は少々やきもきする時間かもしれません。
Windows7や8から環境を引き継いでWindows10へアップグレードされたものでも、「起動に時間がかかる」「動作が遅い」といったご相談をよくお受けします。
不具合誘発を防ぐためにも、新しいOSをインストールするときはやはりクリーンインストールが望ましいですね。
環境を引き継いでアップグレードすると内部環境が無理矢理書き換わるため、動作が重くなる恐れもあります。
Windows11に対する所感
Windows10はWindows7と8がアップグレード対象でしたが、Windows11は最小システム要件が高くなっています。
とはいえWindows10リリース当初はWindows7初期のかなり古いパソコンでもアップグレードできたため、かなりの不具合が散見されたことを考えるとシステム要件が高いのはむしろいいことだと思います。
まだ1台しか検証していないためあくまで所感ですが、デバイスドライバーが外れたりせず大きな不具合も起こらなかったこともあり、Windows10のときよりWindows11はインストールをしやすい印象を受けました。
各パソコンメーカーや各ソフトウェアメーカーの対応が始まったあとであれば、Windows11に切り替えていくのもありかもしれませんね。
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