名古屋市西区よりお越しのお客様から、「気付いたら画面が見づらくなっていた」とご相談いただきました。
典型的な液晶割れの症状です。
東芝 G6/M P3-G6MS-BW 画面表示不良
お預かり時はまだ右端以外正常に映っていましたが、外部出力などで確認を行っている内にどんどん酷くなりました。
Windowsの更新を行っている画面で読込の円マークの動きが止まり、外部出力先のモニターでないと状態がわかりません。
分解して状態の診断を進めていきます。
分解:内部確認
裏面12個のネジを外すと、パネルを開けることができます。
内部にメモリースロットはありますが、SSDは見当たりません。
マザーボード基板に直付けのタイプのようです。
SSDステータス:正常
Windowsを起動した上で再度外部出力を行い、SSDステータスのチェックを行います。
固有値が多いですが正常状態です。
分解:液晶
ヒンジ部のカバーを取り、ベゼルを慎重に外します。
液晶はマウンターではなく両面テープで固定されていました。
ケーブルを破損しないように液晶を前面に倒します。
コネクターはテープで固定されているので、端子を傷つけないように抜き取ります。
検証用の液晶を取り付け出力を確認し、そのままメモリーのチェックテストを行います。
異常は見つかりませんでした。
液晶型番から調べると、小型のノートパソコンですが高解像度の液晶が使用されていました。
見積をお伝えの上ご依頼いただくことになったため、発注します。
液晶交換
届いた液晶を仮付けし、出力を再度確認します。
そのまま数時間画面を表示させておいて異常がないかを確認です。
幸いドット欠け(常時点灯または非点灯の点のこと)もなく、元通りの綺麗な画面が映し出されました。
清掃・組み戻し
内部を清掃し、元通りに組み戻します。
更にしばらく画面を付けておき、正常性を確認します。
外部清掃を行い、返却です。
小型のパソコンは通常のものに比べ筐体が薄く作られており、少しの衝撃で割れる事例をいくつも見ています。
今回もなぜ割れたかわからない状態でのお預かりでしたので、置くときは慎重に置く、持ち運び時はしっかりしたケースに入れるなど、注意が必要ですね。
返却時にSSDが直付けであることをお伝えし、こまめなデータバックアップをしていただくようお願いしました。
直付けSSDでもデータの救出を行える場合もありますが、高額の案内になりがちです。
どんな媒体でも、データを1箇所だけに保存することは避けたいですね。
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