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DELL Dimension 4700C コンデンサ交換でマザーボードを補修しました

カテゴリー :パソコン修理事例 マザーボード修理

長年お使いのパソコンが起動しなくなったとのこと。データ移管や設定の手間を考えると、気軽に新しいパソコンに乗り換えることができません。業務で使っているパソコンなので、できるだけ元の状態で使えるようにしたいとのことで、修理のご依頼を受けました。

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電源スイッチを入れても、電源ボタンがオレンジ色に点灯するだけ。画面は真っ暗で、DELLのロゴマークも出ません。CPUファンがすごい音を立てて高速回転を始めるので、放熱処理に問題があるかもしれません。

物理障害で間違いなしと見て、さっそく分解。ハードディスクに問題があるわけではなさそうなので、なんとかなりそうです。起動さえすれば、そのまま元の状態で使えるようになります。

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マザーボードが見えました。怪しい部位をすぐ発見。

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メモリスロット沿いの7個のコンデンサが膨らんでいます。その内の1個は破裂しています。これで正常に動作するはずがありません。故障確定ですね。

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離れた所でも、同じ種類のコンデンサが2個膨らんでいます。このパソコンは確かに故障しています。

パソコン内の熱でコンデンサが膨張・破裂したものと考えられます。このような場合は、コンデンサを交換すれば直ります。マザーボードをまるごと交換してしまう必要はありません。

半田ゴテを握ってひとつずつ外し、交換します。破損しているコンデンサと同じ規格のコンデンサは、まだ膨らんでいない物も全て新しいコンデンサに交換します。コンデンサの寿命は、ロットごとにほぼ一定だからです。今回は異常な熱の影響で、揃って寿命を縮めているはずです。

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K字の防爆弁。10個ともグレードの高い国産コンデンサに交換します。

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ポート周辺のコンデンサも交換。慣れないと面倒な作業ですが、私達にとっては楽しい作業です。

交換が終わりました。簡易テストを行なうために、マザーボードを組み込みます。

筐体のカバーを閉じて配線をすませ、電源を入れます。

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ロゴマークが出ました!毎度のことですが、私達の診断は正確です。

ここで気を抜かず、続けてHDDの健康状態をチェック。さらに電源ユニットを分解し目視で故障箇所の有無を点検します。今回のコンデンサ破損は筐体内の高熱が原因と考えられるので、他の部位も傷んでいる可能性があるためです。CPUファンの回転音が大きくなってきた場合は今回のような破損が起こりやすいので、ご注意ください。

さらにメモリテスト。OSをクローンHDDで起動させ、負荷をかけて長時間テストします。最後にPC内部を丁寧にクリーニングし、納品となります。

愛着のあるPCを少しでも長く愛用して頂けるように、時間がある限り丁寧に修理をさせて頂いております。メーカーで修理を受け付けてもらえないPCでも蘇えります!

熱暴走によるコンデンサ破損はよくありますが、マザーボードごと交換するよりも安く修理できます。また、熱暴走を予防するための筐体内清掃も格安(3150円から)でお受けしています。ファンの回転音が気になってきたら、壊れる前にお近くのパソコンドック24にご相談ください。

PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)

PC修理 「動作が遅い・固まる」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)


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