【画面にマウスポインタのみ】NEC VN370/NSW

カテゴリー :HDD交換パソコンが起動しないパソコン修理

名古屋・庄内緑地公園店の修理事例

名古屋市北区よりお越しのお客様から、「真っ黒な画面にマウスポインタだけ出現して起動しない」とご相談いただきました。
マウスポインタの横に読込マークである水色の円もありますが、一向にデスクトップが現れません。

NEC VN370/NSW PC-VN370NSW-J　OSが正常起動しない

2013年秋頃に発売されたWindows8.1モデルで、Windows10になっているものを中古購入されたそうです。
内部構成を確認するとWindows8.1から直接Windows10にアップグレードされていました。

分解：HDD

まずはHDDを取り外し、故障していないかどうかを診ていきます。

裏面のネジを全て外します。
こういったテレビ対応パソコンだとB-CASカードが挿入されていることがあるため注意が必要です。

パネルを外すと、中央下部にHDDがあります。
マウンター固定用のネジを外し、SATAコネクタから抜き取ります。

HDDステータス：正常

3万時間をこえていますが、ステータスとしては正常です。
データが必要とのことなので保全を行い、ウイルスチェックをしましたが異常は見つかりませんでした。
なおデータだけでもあれば仕事ができるため先に渡してほしいとご要望だったため、修理診断を進めつつデータを救出してお客様持参の外付けHDDへ移行しました。

CPU交換改造

メモリーのチェックテスト中、メモリー自体にエラーはなかったのですが別のことに気付きました。

このパソコンに貼られているCPUシールやメーカー仕様表を確認すると搭載CPUはCeleron 1005Mのはずですが、1世代前のi7が載っています。
この頃の一体型パソコンはCPUの載せ替えを行えるため、どうやら中古販売業者がCPUの載せ替えをした上で販売していたようです。
Windows8.1の環境を引き継いだままアップグレードされていたため、Windows10用の調整もしていないかもしれませんね。

修復不可

データ保全を行った上でコマンドプロンプトやインストールメディアを使用しての修復を試みました。
一度は起動するようになったものの、Windows Updateができなかったりエラーポップアップが次々出現したりと、使用できる状態ではありません。
メーカーサイトで確認するとWindows10対応機種ですので、今後安心して利用できるようにするためにWindows10のクリーンインストールを行います。

Windows10クリーンインストール

HDDの使用時間が3万時間を超えているため、新品のHDDに交換して修理することになりました。

Windows10の21H2（2021年下半期バージョン）をクリーンインストールし、ドライバー調整を進めます。
グラフィックドライバーはオリジナルドライバーだと当然適用できないため、現在搭載されているCPUのWindows10対応グラフィックドライバーを探してインストールします。
無事グラフィック機能とサウンド機能を認識したため、リフレッシュパックを最後まで行います。