こんにちは。パソコンドック24 蒲田店 の倉持です。
今回は、品川区のお客様からマウスコンピューター製クリエイター向デスクトップPC DAIV X570-PG4 をお預かりしました。
FANは回るが、BIOSが起動しないという症状です。
RYZEN 3700X/X570/16GB/M.2 NVMe1TB/Radeon RX 5700 とかなり高スペックなPCですので、なんとか復活させたいです。
まずは、外見チェック。 PC背面からホコリの塊が見えています。なかなか手ごわそうです。
サイドパネルを空けると、ジャジャーーン!
やはり、ホコリが大量に蓄積されています。デスクトップ型は、大型冷却FANが2個以上搭載されているので、どうしても空気といっしょにホコリも吸ってしまいます。
また、デスクトップ型は、筐体自体が静電気を帯びるため余計にホコリを吸い寄せてしまいます。電源のアース(接地)をしっかりととれば、ある程度防ぐことができます。ホコリの塊は湿気を帯びると、電気が通りショートの原因となります。診断の前に、まずは筐体内クリーニングを行っていきます。
まずは電源ユニットを外して、クリーニングを行います。専用テスターで検査したところ、全電圧が正常に出ています。とりあえずはホッとしました。
CPU-FANおよびヒートシンクがかなり溜まっていました。CPU-FANを外し、しっかりクリーニングを行います。ついでに、放熱用シリコングリスも塗布し直します。
マザーボードは表面だけでなく、裏面もクリーニングを行い外観チェックを行います。ショート痕などは無く、きれいです。メモリも一旦外して、クリーニングを行います。
グラッフィクカードもヒートシンクの目が狭いので分解して、クリーニングを行います。
構成パーツを全部取り出してクリーニングを行ったので、筐体内部はスッキリしました!あとは組み込んで、診断していきます。
C-MOSクリアを行い、電源を投入したところ一発でBIOSが起動しました。この瞬間は、やっぱりガッツポーズが出てしまいます。負荷テストを3時間ほどかけましたが、止まることなく快調に動作しています。
SSDも診断したところ問題ありませんでしたので、構成部品をすべて戻して再度電源投入したところ、OSが起動しました。最後に、OSとハードウェアの整合性テストを行い、異常無き事を確認しました。
以前ご使用していた環境がそっくり戻りましたので、お客様が納入時にとてもうれしそうな顔をされていました。デスクトップPCは、月一とは言いませんが、定期的な筐体にクリーニングを行うことによって長もちします。
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