名古屋市西区からお越しのお客様より、「黒地に白文字の英語画面になってWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
読んでいくと下の方に「Reboot and Select proper Boot device」とあり、「起動に使用する媒体を選択する必要がある」と書かれています。
mouse H61MU-S01 Windowsが起動しない
第2世代のCore i7が搭載されたBTOパソコンです。
購入から10年ほど経っていることもあり、使用できるならしたいがデータ救出がメインの希望ということでお預かりになりました。
SATA Port1 Not Present
BIOS画面を確認すると、HDDが接続されているはずのSATA Port1にHDD名が表示されていません。
HDD完全故障か、SATAケーブルの故障の線が強そうです。
起動できなくなってからCMOSバッテリーを交換したようで、日時のリセットがかかっていますね。
分解:HDD
サイドパネルを開け、SATAケーブルを抜きHDD固定用のネジを4個外します。
HDDステータス:注意
検証用のパソコンに接続すると問題なく認識され、パーティーションも確認できました。
チェックツールを起動すると10年以上使用されていることもあり、HDDは軽度のエラーを所持しています。
エラーはありましたがデータ保全を行うことはでき、計365GBほどのデータを復旧できました。
SATAケーブル故障
使用できるならしたいとのことでしたので詳細診断も平行して進めていきます。
仮のHDDを接続した上でSATAケーブルのポートを1から2へ変更すると1度は認識しましたが、またすぐにHDDを読み込まなくなってしまいます。
試しにSATAケーブルを中古正常品に変えてみると、HDDを認識しBIOSでもHDD名を確認できました。
チェックディスクが走る
しかし元HDDを接続して起動してみると、「Fixing (C:) Stage 2:83%」とチェックディスクが走ります。
しばらく待ってみても終了せず、Windowsが立ち上がってきません。
メモリーは正常でしたが、ウイルスチェックをしてみたところ45個ほどのマルウェアが検出されました。
HDDを故障していることと、HDD1TBが残り9GBほどまで使用されていたこともあり、HDDは交換した上でWindowsのクリーンインストールのご提案になりました。
ですが、データ復旧を含めると結構な高額見積になってしまいます。
そのためパソコンは修理せず、データ救出のみ承ることになりました。
データ復旧
ご来店いただいた際に救出できたデータをご確認いただき、持参された外付けHDDにデータを移行して終了です。
古いパソコンはいつ起動しなくなってもおかしくありません。
大切なデータはパソコンの中と外(外付けHDDやUSBメモリー)に2箇所保存することが大事ですね。
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