名古屋市西区からお越しのお客様より、「青い画面に【お待ちください】と出てWindowsが起動しない」とご相談いただきました。
元々動きが遅かったそうで、HDD故障の可能性が濃厚です。
NEC LE150/R PC-LE150R2W Windowsが起動しない
2014年に発売された、Windows8.1搭載のノートパソコンです。
Windows8.1のままお使いでしたが、Windows入れ直しになるならWindows10で構わないとのことです。
NECのWindows10アップグレード対象製品一覧で確認するとWindows10動作保証機種でしたので、2023年1月にサポートが終了する8.1より10の方がいいですね。
起動しなくなる前もかなり遅かったそうで、できることなら買った当初の動作まで速くなってほしいとご希望いただきました。
分解:HDD
冒頭で書いた通りHDD故障の可能性が高いため、早速HDDの取り外しを行います。
裏返してバッテリーを外し、蓋のネジを2個外します。
下方向にずらすと蓋を取ることができます。
HDDがありました。
マウンター固定用のネジを2個外し、下方向に抜き取ります。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを走らせ、異常がないこと確認しました。
HDDステータス:注意
HDDはやはり注意状態でした。
代替処理(読めなくなった箇所を正常な箇所に書き写す処理)が340ほどあったため、これが原因で起動しなくなっていたようです。
ユーザーデータは必要ないとのことですが、Windows10をインストールするには内部の初期データが必要になるため、データ保全を行います。
チェックディスク形跡
作業の都合上検証用パソコンでは全て隠しファイルを見られるようになっていますが、「found.000」というチェックディスクがかかった形跡のファイルがたくさんありました。
HDD故障から来るエラーを自動修復しようとしていた証拠ですね。
HDD交換
マウンターを新品のHDDへ取り付け、パソコンに組み込みます。
Windows10クリーンインストール
現時点で最新バージョンのWindows10(21H2)をインストールします。
先程保全したデータとNECのメーカーサイトからダウンロードしたファイルを使用し、調整していきます。
内部清掃
完全に組み戻す前に内部の清掃を行います。
キーボードを固定している3個のネジを外します。
キーボードを外せました。
左上にファンがあるのでそこを重点的に、裏蓋の下も含め清掃します。
外部清掃・返却
外部清掃を行い、お預かりしていたMicrosoft Officeのライセンスカードを使用してOfficeのインストールを行ってから返却です。
Windowsは使う期間が長くなるに従って遅くなっていくものです。
しかし、機械的な故障やウイルス感染などのソフトウェア異常である可能性もあります。
動きがおかしい場合は軽視せず、早めにデータのバックアップを取ってからご相談ください。
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