Windows11初の大型アップデート(22H2)が9/21より配信開始されました。
最初から22H2がインストールされているメーカー製パソコンはもう少し先になると思いますが、BTOパソコンや自作パソコンでは22H2を使用することとなると思います。
今回、Windows11を新規インストールする機会がありました。
当店の通常セットアップではMicrosoftアカウントの設定はおこなわず、「ローカルアカウント」でセットアップします。
21H2ではMicrosftアカウントが必須だったのはHome版だけでしたが、22H2ではPro版でも個人用として設定しようとするとMicrosoftアカウントが必要となりました。
個人用ではなく、職場・学校用を選べばローカルアカウントにできるのでそちらを選ぶのもいいかもしれませんが、ネット環境がない場合などのセットアップに困ります。
インターネット回線を切ってもMicrosoftアカウントが要求される
Windows11 21H2では、Microsoftアカウントの設定画面でネット接続を物理的に切ることでローカルアカウントの設定が可能でした。
前記事
【ローカルアカウント】Windows11 homeで設定する
22H2ではLANケーブルを抜いても、もう一度ネット回線につながないと次へ進めなくなりました。
※タスクマネージャーの詳細モードで「ネットワーク接続フロー」を終了する方法でも同様で、ネットに再接続しないと次に進めなくなりました。
22H2インストーラーは英語表示?
MicrosoftのWindows11ダウンロードページから、22H2のUSBインストーラーを作成しました。
起動させてみると、画面の言語はなぜか英語でした。
言語の選択では「日本語」となっていますので、そのまま進めます。
途中も「ライセンス条項」部分以外は英語で進みます。
初期セットアップ画面からは日本語表示となり一安心です。
22H2でローカルアカウント【既存アカウントのロック】
現状、22H2でローカルアカウントの設定ができる方法が2つあります。
まず、通常画面のみでおこなう方法から。
ネットワークに接続してセットアップを進めます。
「デバイスに名前を付けましょう」では「今はスキップ」を押します。
今回のインストールはPro版なので、個人用か職場用か選択する画面が出ます。
「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面に進みます。
この画面で、既存アカウントのメールアドレスを入力しますが、ローカルアカウントのセットアップに進むためには入力したアカウントが存在していてもロックされていることが条件となります。
ロックされていない場合は「パスワードが正しくありません」となり先に進めません。
アカウントのログインで複数回パスワードを誤入力すると、アカウントがロックされます。
その状態で既存アカウントのメールアドレスを入力してから、間違ったパスワードを入力すると「問題が発生しました」の画面になります。
「一時的にアカウントをロックしました。後でもう一度やり直してください」と表示されますが、次へボタンが押せるようになっています。
既存アカウントのパスワードがわからない時に、ローカルアカウントでセットアップが続行できるようにするための回避策かと思われます。
ユーザー名とパスワードのセットアップをすれば、プライバシーの設定に進めます。
そのまま進めるとWindows11が起動しました。
システムの表示がこちらです。
※「no@thankyou.com」のアドレスを使用する。
ネット上ではアドレスにno@thankyou.comを使用する方法が公開されています。
パスワードを適当に入れて進めると、ローカルアカウントのセットアップができますが、このアドレスがいつまで使えるかはわかりません。
コマンド「.\oobe\BYPASSNRO.cmd」を利用する
「ネットワークに接続しましょう」の画面まで進めますが、この方法ではネットに接続する必要はありません。
「ネットワークに接続しましょう」の画面で、「Shift」と「F10」を同時に押すと「コマンドプロンプト」の黒い画面が開きます。
「.\oobe\BYPASSNRO.cmd」と入力してENTERキーを押します。
※￥と\はどちらでもOKです。
入力後パソコンが自動的に再起動します。
もう一度言語の選択から進めます。
今度は「ネットワークに接続しましょう」の画面で「インターネットに接続していません」の選択ができるようになっています。
次の画面では「制限された設定で続行」を選択します。
次でユーザー名の設定ができます。
再起動後の流れはWindows10のセットアップと同じ流れになり、ネット接続環境がなくてもセットアップが終了します。
標準で、ネット環境がない場合のセットアップ方法が欲しいですね。
標準セットアップ方法ではないので注意
Windows11 22H2でのローカルアカウントセットアップについてまとめました。
紹介した方法は標準のセットアップ方法ではありません。
現状で問題なく使用できますが、あくまで自己責任となりますのでご注意ください。
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