稲沢市からお越しのお客様より、「Let’s noteのスイッチ感触がかなり軽く、電源が入らない」とご相談いただきました。
レバーを動かしてもスカスカな感触で、ランプ点灯もありません。
Let’s note SX3 CF-SX3ZDYBR 電源ボタンが反応しない
2014年秋頃発売のWindows8.1モデルです。
もともと電源が入り辛いときがあったのですが、ついに全く入らなくなってしまいました。
スイッチは引っ張っても奥のレバーを動かしている感覚がなく、元の位置に戻ることなくそのまま止まってしまいます。
分解:SSD
バッテリーを外し、金属板を固定しているネジを外します。
金属板は右方向へずらすと外すことができます。
SSDが見えました。
ベロを引っ張って取り外し、右側の銀色シールは今後の分解のために剥がしておきます。
このシールを剥がしておかないと分解することができませんが、剥がしてしまうとメーカー保証が受けられなくなりますので安易に剥がさないようにする必要があります。
SSDステータス:正常
ステータスは正常で、使用時間も3000時間ほどです。
分解確認:スイッチレバー
このままでは電源を入れることができないので、まずはスイッチがどういう状態になっているかを確認します。
ゴム足固定用のネジとゴム足を外します。
計19個のネジを外します。
青丸の中に光学ドライブを強制イジェクトできるところがあるので、細いピンを差し込んで右方向にずらします。
光学ドライブ蓋の下にある4個のネジを外します。
上面パネルを外せました。
キーボードケーブルのラッチを上げてケーブルを抜き、中央と右端にあるケーブルも抜くと切り離しが可能です。
スイッチのツメ破損
レバーを動かすためのツメが片方折れてしまっています。
電源が入りにくかった時点でヒビが入っていた可能性が高く、完全に折れたことで電源が入らなくなったようです。
折れたツメは基板の下に入り込んでいました。
ピンセットでレバーを動かすとランプが点灯し電源が入りました。
このままメモリーのチェックテストを行います。
SSD接続の上でWindowsが起動することも確認しました。
スイッチ交換
中古同型のスイッチを取寄せ、はめ込みます。
レバーを問題なく動かせることを確認し、内部清掃を行ってから元通りに組み戻します。
外部清掃・機能確認
外部清掃を行い、キーボード入力などの確認を行ったら返却です。
Let’s noteは押下するタイプの電源スイッチではないため、どうしても接触不良や破損が起こりやすいです。
電源が入り辛い時点で破損や汚れによる動作不良が考えられるため、早めの処置が大切ですね。
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