名古屋市西区からお越しのお客様より「Windows10から11にアップグレードしたあとブルースクリーンが頻発するようになり、とうとうWindowsが起動しなくなった」とご相談いただきました。
電源を入れると【デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。】という文言が表示され、再起動後自動修復画面が表示されます。
HP OMEN 30L GT13-0000i BAD_SYSTEM_CONFIG_INFO
第10世代Core i7搭載のゲーミングデスクトップPCです。
Windows11アップグレード後からブルースクリーンが頻発するようになったものの、再起動すれば起動していたためそのまま使用されていました。
しかしとうとう何度やっても正常起動しなくなり、当店へ持ち込まれました。
エラーコードは「BAD_SYSTEM_CONFIG_INFO」です。
分解:SSD・HDD
背面にあるスイッチを押すとサイドパネルが外れます。
グラフィックボードの上にあるSSDと、フロントパネルのすぐ後ろにあるHDDを外します。
SSDはヒートシンクに包まれているため、左右のネジを4個外してSSDを取り出します。
1TBの大容量NVMe SSDでした。
SSD・HDDステータス:正常
SSDとHDDは特に異常ありませんでした。
メモリー故障
メモリーのチェックテストを行うと、3分ほどで大量のエラーが検出されました。
メモリーは16GBが2枚差されており、片方ずつチェックしてみてもエラーが出ました。
スロット異常を疑って検証用メモリーに差し替えると、エラーは出ず完走しました。
メモリーが2枚とも壊れてしまい、それがWindowsに影響してブルースクリーンが頻発していたようです。
Windows10まではメモリー8GBあればいいという話がありましたが、Windows11は16GBあった方がいいという噂です。
OSをアップグレードしたことによってメモリー使用量やデータのやりとりが多くなり、ブルースクリーンが出た可能性が高そうです。
頻発しているうちにOSが完全に壊れてしまったようで、正常なメモリーを差しても正常起動せず、OS修復も効きませんでした。
故障原因
今回お預かりしたパソコンは、お客様も気にされていましたが内部にかなりの埃があります。
タバコのヤニで埃が固まってしまい、ファンやパーツにこびりついてしまっていました。
埃があると廃熱不良につながり、廃熱不良はパーツ故障につながります。
メモリー交換
DDR4のメモリーは相性問題が起きやすいため、差されていたものと同じメーカーで同型のものを取り寄せました。
16GB2枚で32GBの同じ構成にし、再度エラーチェックを行い正常かどうかを確認します。
Windows11クリーンインストール
SSD内部を一度空にし、Windows11をクリーンインストールします。
メーカーサイトからダウンロードしたドライバーソフトウェアで調整し、Windows Updateや設定変更を行いました。
BIOSアップデートも進めます。
データは必要ないというお話でしたが、Dドライブのデータはそのまま使えるようになりました。
清掃・返却
再発を防ぐため、グラフィックボードやファンを外して内外部を入念に清掃しました。
タバコは埃を固めてこびりつかせてしまいます。
なるべく別の部屋で吸ったり、タバコの煙がパソコンに向かないようにしたりするなど、対策をお伝えして返却です。
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