こんにちは。パソコンドック24 田町店 です。
今回ご依頼いただいた機種はMacBook Pro 16インチです。
ご相談内容としては、特定作業を行っていると非常に熱くなり、動作が遅くなったり落ちたりするとのことです。
お持ち込みいただいたMacBook Proは2019年に発売されたモデルで、intel i7、メモリ64GBとハイスペックなカスタマイズをされているものでした。
今までは問題なく使用できていたプレミアプロで動画編集をしていると、筐体が非常に熱くなっていき、動作がカクカクしたり、最悪は急に電源が落ちてしまうためご依頼いただいたという経緯です。
お客様に承諾いただいた上で実際にプレミアプロを動かしてみたところ、筐体が熱くなり動作が非常に重くなる現象を確認できました。
しかしながらCPUやGPUの使用状況を確認したところ、ここまで高温になるほどに苦しいことをしているようには感じられません。
そして熱くなるまでは普通に使えていたことから、高熱で内部パーツが壊れないように能力制限をかける「サーマルスロットリング」が発生しているものと考えられます。
その発生している原因を探るためにもまずは分解していきます。
少し見づらいですが、結構ホコリが積もってることがわかるかと思います。
特にファンは埃が詰まっているように見えますね。
この状態では冷却するための風量が減ってしまいますので清掃します。
ファン清掃である程度は変わると思いますが、もう一か所確認すべき場所があります。
CPU,GPUのグリスです。
ヒートシンクへ効率的に熱伝導させるクリーム状のモノなのですが、少しずつですが経年劣化により水分が飛び、固形化してしまいます。そして固形化してしまうと熱伝導率が下がり、冷却効率も下がります。
その結果CPUなどが冷え切らずにサーマルスロットリングや、サーマルシャットダウンが起きてしまうことが時折御座います。
実際に今回も確認してみると、CPUとの設置部分は固形になりかけていたので、綺麗に拭い取ったうえでグリスを再塗布します。
それらが終わったら組み戻して再度同じテストを行ってみたところ、重たい作業なので発熱はしますが、サーマルスロットリングは一切起きなくなりました。
このように使えはするものの、以前に比べて熱い・重い・たまに落ちる等の不安定な動作でも、当店は対応させていただいております。
使用中に気になる点がありましたら気兼ねなくご相談くださいませ。
スタッフ一同、お待ちしております。
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