こんにちは。パソコンドック24 高松店 です。
今回はLenovoのThinkPad E595をお預かりしました。
ヒンジ部破損により画面開閉時に液晶パネルのカバーが浮いてしまい、開閉するのが怖いような状態です。
お預かりした時の状況
ノートパソコンの筐体を開こうとすると、液晶カバーが浮いてしまいます。
左側サイドの下側が開いています。
液晶パネルの画面左下側の部分にも大きく隙間が空いてしまう状態でした。
おそらく内部のヒンジ部分に力が加わり、パーツが破損してしまっています。
詳細診断・分解
ノートパソコンの底面を外し、画面側を取り外します。
分離した液晶パネル側のカバーを取り外すと、ケースが開いていた側で破損が確認できました。
ヒンジ金具が、ケース側の部品ごと外れてしまい、固定されていない状態になっていました。
プラスティックの固定部分が割れ、外れたヒンジ部の金具が、カバーを押し開けてしまっていた状態でした。
中から金具によって無理に押し開けられてしまったため、ヒンジ部周りのカバーを固定するためのツメも割れて欠損していました。
ヒンジ固定部分補修
特殊な溶剤を用いて、外れてしまったパーツをしっかりと固定しました。
破損個所が剥がれただけでなく、ネジの座金を固定している部分にも細かなヒビなどが確認されたため、溶剤を流し込むように多めに盛り、不要部分を削って加工しました。
ヒンジの開閉も、少し硬いようでしたので、ヒンジ部分の調整も行いました。
修理完了・動作確認
補修後、再度組立を行い、動作確認を実施いたしました。
開閉もスムーズになり、筐体を開く際に液晶カバー側が浮くこともなくなりました。
ノートパソコンは軽量化とコストダウンの為にプラスチックが多用されています。
プラスチックは経年劣化により割れやすくなる場合があります。
特にヒンジ部分など、力が加わりパーツが動いてしまう部分では、破損による影響が小さくてもヒンジ金具などが内部で動く事で、サブ基板や電源ジャックなどのコネクタ類を破損させてしまう場合がございます。
また、軽微な破損でも、破損に至る衝撃が後から影響を与える場合もございます。
「こんなところにひび割れが」「パーツが浮いて開いてしまう」など、異常を見つけた場合、内部への影響がご心配でしたらまずはパソコンドック24高松店にお気軽にご相談ください。
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