こんにちは。パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 です。
北名古屋市からお越しのお客様より、「パソコンがとにかく遅くて仕事にならない」とご相談いただきました。
起動やソフトウェアの起動が遅く、タスクマネージャーでパフォーマンスを確認するとディスク使用率が「100%」から一向に下がりません。
富士通 FMV LIFEBOOK FMVA42A3G AH42/A3 全ての動作が重い
Intel CPU第6世代Celeron・メモリー4GB・HDD1TB構成のノートパソコンです。
当時販売されていた中でもランクは低めのものですね。
HDD使用率が100%で転送速度は10MB/秒、メモリーも74%と4分の3使用されていて10分~15分待っても改善しません。
今後仕事で使用するため、とにかく速くしたいとのご希望です。
第6世代CPUはWindows11のインストール要件を満たしておらず、Windows10のサポートは2025年10月でサポートが終了してしまいます。
それでも新品を購入するよりは安いということで、動作改善処置を行うことになりました。
よくスピードアップをしたい場合にメモリー増設を希望される方がいらっしゃいますが、実はメモリー増設だけでは劇的な変化を望めません。
磁気円盤を針で読み書きするHDDから、全て電子チップで構成されたSSDへ交換するのが一番効果的です。
分解:HDD
裏面下部にある蓋を外します。
右側にバッテリーがあるので、赤枠部分のロックを右へ動かして青枠内を引っ張り上げて外します。
黒いシートの下にあるのがHDDです。
マウンター固定ネジとSATAケーブルを外します。
仮組みしてメモリーのチェックテストを行いましたが、異常は見つかりませんでした。
HDDステータス正常・読み書きスピードも問題なし
使用時間は2000時間と少しで、特に気になる数値もありません。
読み書きの全周テストでも問題はなく、機械的な故障はメモリーも含めてありませんでした。
動作は更新を重ねたりソフトウェアの起動が増えたりすることで遅くなります。
特にWindowsはバージョンアップをするごとに機能が増え、最低ラインの性能では厳しくなってきました。
SSD換装
SSDの性能を最大限引き出すには初期化することが望ましいですが、データなどのことを考え環境をそのまま移行することになりました。
データ保存量がそこまで多くなかったこともあり、予算を抑えるため容量は240GBを選択。
内部のパーティーションサイズを調整し、SSDへ環境を移行します。
HDDマウンターもSSDへ取り付けました。
メモリー増設
CPUは人間、SSDやHDDは引き出し、メモリーは机の上のようなものです。
メモリー容量が少ないと一度に作業できる量が減り、もたもたした動きになります。
この機種に合う規格のメモリーが中古在庫にあったので、メモリー増設も行うことになりました。
裏面上部にある蓋を外します。
メモリースロットがありました。
4GBが1枚のみ搭載されています。
いくつかあるメーカーの中から同じメーカーのものの4GBを差し、8GBにします。
再度メモリーのエラーチェックを行い、相性問題や異常検出がないかどうかを確認しました。
内部清掃
計16個のネジと光学ドライブを外します。
内部にアクセスできました。
ファンを中心に清掃します。
パネルの方も吸気口あたりに埃があるので清掃し、元通りに組み戻します。
動作確認
先程のSSDを組み込み、パフォーマンス確認をします。
ディスク使用率はすぐ落ち着き、転送速度も100MB/秒と元環境の10倍になりました。
メモリーが8GBに増設されたことで、そちらも余裕があります。
体感速度としては3倍ほど向上しました。
外部清掃・返却
返却時に起動してみたところ、「おおっ!」と驚かれるくらいには速度が改善しました。
1TBから240GBに減ったこともあり、データを保存する量に気をつけていただくようお願いし返却です。
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイト
名古屋・庄内緑地公園店オフィシャルサイトでもブログを公開中です。
ぜひご覧ください。
公開: