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グラフィックボード RTX2080Superコンデンサ交換修理

カテゴリー :グラフィックボード修理 パソコン修理

こんにちは。パソコンドック24 田町店 です。
今回の修理はパソコンではなくグラフィックボードの修理となります。

1.症状について
2.分解・交換
3.修理後の動作確認・まとめ

 

1.症状について

今回のグラフィックボードは正常に動作するものの、ゲーム中時折動作が不安定になるとのことでした。
実際にグラフィック負荷をかけてみたところ、数分で急に重たくなることを確認しました。
高熱による性能制限機能であるサーマルスロットリングが発生しておりました。
この時点でグラフィックボードが今回の原因である可能性が高いです。

 

2.分解・交換

実際に分解を行ってみたところ、グラフィックボードの端子の近くまでオイルブリードの痕跡を確認しました。
※オイルブリードはグラフィックボードに使用されているサーマルパッドという熱伝導の役割をもつシートが、高温によりシリコンオイルが流れてしまう現象です。

オイルブリードが発生している場合、サーマルパッドは劣化していることが多く、熱伝導効率の低下がサーマルスロットリングを起こす原因となっていることも多いです。

そのためまずは分解してみることにします。

タンタルコンデンサ破損写真1

開けるときにやたらと固い感覚があり、見てみると赤い丸で囲った部分が壊れています。
これはタンタルコンデンサという部品で、その部品の上部分が剥がれてしまっております。
恐らく高熱により蓋の役割を持つプラスチックの外装が劣化してしまっていたのだと考えられます。

更に分解していくと…

タンタルコンデンサ破損写真2

同じくタンタルコンデンサですが、周りにはんだのような球体がくっついてます。
こちらは高熱によりはんだが剥がれてしまったのかと思われます。

これらは交換しないと非常に危険です。
まずは取り外して

タンタルコンデンサ取り外し

新しい部品と交換します。

タンタルコンデンサ取り付け

そして、組み戻す際は劣化していたサーマルパッドを新しいものに付け替えて組み戻します。

サーマルパッド交換

グラフィックボード

 

3.修理後の動作確認・まとめ

まずは検証用PCに接続し、問題なく認識するかを確認します。

グラフィックボード認識確認

お客様環境で負荷テストもサーマルスロットリングも起きることなくパスしましたので修理完了です。
グラフィックボードはゲームなどをやる際に必要ですが、状況によっては非常に高温になることもあります。
その状態が続くとなんらかの影響が出やすいため、ゲームをする際はそのスペックにあった設定で楽しんでいただくことを当店としては推奨いたします。

もし、今のPCスペックでは満足できなくて新しいパーツにしたいなどございましたら、お客様のしたいことや予算、見た目などに合わせて最適解をご提案致しますので、気兼ねなくご相談いただければと存じます。

当店スタッフ一同、お待ちしております。

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