こんにちは。パソコンドック24 名古屋・名東店 久保井です。
当店の目の前は公園になっていまして、桜の木が3本あります。
例年なら咲いていてもおかしくないのですが、今年はまだ咲いていません。
もう少ししたら見ごろになりますので、お越しの際は是非お花見も一緒にしていただければと思います。。
さてこの度お預かりをしたパソコンは、その名も「Mini PC」というパソコンです。
最近目にするようになってきた形状で、某ネットサイトでは色々なメーカーが販売しているパソコンになります。
「電源を入れると英語の画面が出てきて、Windowsが出てこない」と守山区よりお持ち込みいただきました。
比較対象がないのですがお弁当箱くらい小さなパソコンです。
診断と検証
電源を入れますと確かに英語の画面が出てきます。
見慣れている方にすればなんてことない画面ですが、初めて出てくるとビックリする画面だと思います。
BIOSと呼ばれる画面でパソコンの基本となるプログラムです。
本来正常にWindowsが起動するときは出てこない画面ですが、Windowsやハードウェアにトラブルがあるときはこの画面が出ることが多いです。
この画面からでも多くの情報を得ることが出来ます。調べてみましょう。
[No NVME Device Found]と出てきます。
訳すと[NVMEデバイスが見当たりません]となります。
この[NVME]とは何ぞや？ってことなんですが、ざっくりと言うとSSDのことです。
今のパソコンはほとんどSSDモデルです。WindowsもデータもこのSSDに入っています。
そのSSDに入ってるWindowsが見当たりませんよ。ということになります。
なるほど…。おおよその理由がわかりましたので分解をして精査していきます。
分解
このモデルは裏に4本のネジで裏ブタが固定されています。
開封すると
小さいながら整然としています。
メモリーも交換できるモデルですので使い勝手の良さとメンテナンス性はいいですね。
これが問題のNVMEタイプのSSDです。
ヒートシンクもついていて丁寧なつくりだと思います。
調べてみますと点検用パソコンでも認識しません。どうやらSSD本体の不良のようです。
パーツ交換・Windowsのインストール
それではSSDを交換していきましょう。
上がオリジナルのSSD。下が交換用新品SSDです。
オリジナルのSSDのメーカーはあまり聞かないですね。データを保管する大事なパーツですので有名メーカー製品に交換します。
その後Windowsのインストールです。
無事にインストールできましたが、複数のドライバーが当たっていません。
最近はインターネットにつなぐと自動的にインストールされるのですが、今回は入ってこなかったので手動でのインストールが必要です。
ちょっと手間のかかる作業ですが無事に探し出しインストール完了。
その他必要なアップデートも実施・セキュリティ対策も施し、こまごまとした設定をして作業完了です。
修理完了
実はこのMini PCの作業中に別のMini PCの修理依頼がありました。
症状はほぼ似たような感じで、Windowsが正常に起動しないというものでした。
原因はやはりSSDのトラブルで、両方ともあまり聞かないメーカーのSSDが装着されていました。
価格を抑えるためには仕方がないのかもしれませんが、購入から浅い年数で不能になるのは勘弁してほしいものです。
SSDが壊れるとパーツの交換は出来ますが、中に入っているデータの復旧が困難となります。
日頃からしっかりとバックアップを取っておくことを強くお勧めします。
同じような症状でお困りの際はお近くのパソコンドック24までお気軽にご相談ください。
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