修理事例一覧

NAS(Raid1)からのデータ復旧

カテゴリー :データ復旧・救出

こんにちは。パソコンドック24 阿倍野店 です。

阿倍野区にお住いのお客様から裸族の二世帯住宅(CRNS35U31CRF)をお預かりしました。
この機械は3.5インチSATA のHDD(ハードディスクドライブ)が最大2台まで組み込むことができるHDDケースでCENTURYから発売していたものです。

NAS本体

 

NAS(RAID)について

CENTURYが発売している裸族の〇〇シリーズは、ユニークなネーミングですが初心者からヘビーユーザーまで幅広く支持を得ている製品です。

この裸族の二世帯住宅は、市販しているハードディスクを入れて閉めるだけと非常にメンテナンスに優れております。

動作モードはRAID0、RAID1、コンバイン、スタンダードと4つのモードから選べる仕様となり、背面には冷却用のFANまで搭載しております。

ちなみに公式では最大20TBの動作対応が可能だそうです。対応OSはWindows 、Macで使えます。

動作モードを簡単にご説明しますと以下となります。
ハードディスクとは、パソコンの中にある「引き出し」のようなもので、私たちが作成した文書や写真などを保存しておく場所のことを指します。ノートパソコンやデスクトップパソコンにも搭載しています。

 
・ストライピング(RAID 0)

ストライピング(RAID 0)は、複数のハードディスク(パソコンの中の「引き出し」)を1つの大きな「引き出し」のように使う方法です。これにより、データの読み書きが速くなります。しかし、1つでも「引き出し」が壊れてしまうと、その「引き出し」にあったすべての物(データ)がなくなってしまいます。そして壊れた「引き出し」の物を他の「引き出し」から探し出して再度整理(リビルド)することはできません。さらに、「引き出し」が増えれば増えるほど、1つでも壊れる確率が高くなってしまいます。ストライピング(RAID 0)は速度は速いですが、データの安全性は低いです。大切なデータを保存するときはリスクを伴いますので理解した上で、適切な方法を選ぶことが大切ですね。

 
・ミラーリング(RAID 1)

ミラーリング(RAID 1)は、同じ物(データ)を2つの「引き出し」(ハードディスク)に同時に保存する方法です。これにより、1つの「引き出し」が壊れても、もう1つの「引き出し」に同じ物があるため、大切な物がなくなるリスクを減らすことができます。ミラーリング(RAID 1)は、データの安全性を高めるための方法です。しかし、この方法では、2つの「引き出し」の中に同じ物を保存するため、保存できる物の量は半分になってしまいます。

 
・コンバイン(JBOD)

コンバイン(JBOD)は、「Just a Bunch Of Disks」の略で、「単なるディスクの集まり」という意味です。これは、容量が異なる複数のハードディスク(パソコンの中の「引き出し」)を繋げて、1つの大きな「引き出し」のように使う方法です。この方法の利点は、サイズの異なる容量のハードディスクでも、それを無駄なく使うことができることです。つまり、すべての「引き出し」の容量を最大限に利用できます。ただ、「引き出し」は独立して動作するため、1つの「引き出し」が壊れると、その「引き出し」に保存されていたデータが失われます。

 

上記システムは、それぞれ利点と欠点がありますので、ご自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。また、どのシステムを選んでも、定期的なバックアップは必要です。

 

お持ちいただいた時の状況

今回は事前に店頭にて、データ復旧についてのご相談がありました。
ある日突然データフォルダにアクセスできなくなったそうで、なんとかデータの復旧をしてほしいとのことでした。

お客様はお仕事で使用しているデータの保存先として単発ディスクの外付けハードディスクではなくデータ消失リスクの低いミラーリング設定が使えるNASを選んだそうですが、まさか壊れるとは思っていなかったそうで、とても残念そうでした。

外付けハードディスク、各種メディア媒体等のデータ復旧のご依頼やご相談は、当店でもよくあるご相談内容のひとつに該当します。

大切なデータがある場合は必ず複数個所へのデータのバックアップをお勧めします。

 

データ復旧可否診断

それではさっそくデータ復旧作業にとりかかります!
まずはRAID仕様の確認からですが、本体前面のドアを開けると簡単に判別できます。

モードスイッチを見るとミラーリング(RAID1)に設定されてますね。

NAS内部

モードが判別したので次にハードディスクの健康状態を確認したいと思います。
搭載していたのはSEAGATE製、Sata、3.5インチのハードディスクが2台です。容量は各4TBです。
モードがRAID1のため使用容量は半分の4TBとなります。

NAS_HDD×2

健康状態を確認します。

NAS_SMART

 

無事、データ取り出し成功!

データにアクセスできない原因は物理的にハードディスクの一部が壊れていました。
今回はすぐお持ち込みいただけましたので復旧率が格段に高くなりデータ復旧できました。

Raidシステムでも万が一が起こります。複数のメディアを用意するか、クラウドサービスをご利用いただくことをお勧めします。

NAS、外付けハードディスク、各種メモリーカードのデータ復旧もお近くのパソコンドック24にご相談くださいませ。

この修理事例を書いたお店

天王寺・阿倍野・東住吉のパソコン修理なら
パソコンドック24 阿倍野店 06-7892-0024

大阪府大阪市阿倍野区松崎町3-1-7
» [地図]

修理について問い合わせる

パソコン修理・Mac 修理・データ復旧のお問い合わせはパソコン修理のご相談窓口へ

パソコン修理・Mac 修理・データ復旧のお問い合わせはパソコン修理のご相談窓口へ