こんにちは。パソコンドック24 阿倍野店 です。
春が一歩ずつ近づく今日この頃、少しずつ温かさが感じられる季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
まだ寒さも残るこの時期、普段使っているパソコンが突然動かなくなると、どうしても不安な気持ちが大きくなりますよね。
今回は、先日お預かりした長年愛用の東芝製dynabook RX73/VBRの修理事例をご紹介いたします。
お持ちいただいた時の状況
症状は「電源ランプが点滅するがWindowsが起動しない」とのこと。
まずは電源周りの簡易チェックを行いましたが、充電器やバッテリーに問題はなく、内部の故障が疑われました。
診断・分解作業
まずは見えているネジ14本、メモリカバー、バッテリーを外します。
分解してマザーボードを確認すると、回路に異常を発見。
発売から9年経過しているため、修理用のパーツ調達が難しく、Windows 11へのアップグレードも不可能な状態でした。
お客様と相談し、「修理は断念し、SSDからデータを救出する」という選択をされました。
搭載されていたSSDはM.2タイプのSATA接続
健康状態を診断すると、総書き込み量は約31TB、使用時間は3.3万時間でしたが、「未使用予備ブロック数」や「メディア消耗指標」が良好で、まだ十分にデータ読み出しが可能な状態でした。
まとめ
結果として、パソコン本体の修理は見送りましたが、SSDを安全に取り出し、お客様が必要なデータを自由に扱える状態にすることができました。
発売から長年経過したパソコンの場合、修理費用が高額になるだけでなく、最新OSへの対応が難しいケースも多いです。今回のように、まずは大切なデータを確保するという選択肢もあることを、ぜひ知っていただければと思います。
パソコンの寿命はハードウェアだけでなく、OSやソフトウェアのサポート状況にも左右されます。買い替えのタイミングに迷ったら、お気軽にご相談ください。今後も皆さまのパソコンライフをサポートしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
春は新しい出会いの季節。古いパソコンにも、次の旅立ちを応援できるよう、これからも技術と思いやりでお手伝いします。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。ありがとうございました。
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