皆さまこんにちは。パソコンドック24 阿倍野店 です。
朝晩がぐっと冷え込み、温かい飲み物が恋しくなる季節になりました。
秋は一年の中でも、パソコンのバッテリーや冷却系の不調が目立つ時期でもあります。
気温差が大きくなることで電圧変動が起きやすく、「充電がすぐ切れる」「ACアダプタを外すと電源が落ちる」といったご相談が増えてきました。
お持ち込み時の状況
今回は、富士通の LIFEBOOK CH75/F3 をお預かりし、純正バッテリー交換で見事に復活した事例をご紹介します。
「充電しても5分ほどで電源が切れる」という症状でご来店。
今回のお客様は「まだこのパソコンを気に入っていて使い続けたい」とのご希望でした。
そこで、安全性と安定性を最優先に、純正バッテリー交換による再生プランをご提案。
修理後も安心して長くお使いいただけるよう、交換部品の選定から最終動作確認まで丁寧に対応いたしました。
分解・診断
背面カバーを外すため、まずは赤枠のネジを取り外します。
LIFEBOOK CHシリーズは非常に薄型な構造のため、
樹脂ツメを破損させないよう慎重に作業を進めます。
内部を開くと、バッテリーがマザーボード全体の下部に配置されており、ケーブルやコネクタの取り回しに細心の注意が必要です。
内部確認では膨張は見られず外観も正常でしたが、バッテリーセルの劣化が進行しており、充電保持率が著しく低下していました。
交換作業と検証
今回使用したのは、富士通純正リチウムイオンバッテリー（10.8V 51.4Wh）。
純正品を採用することで、安全性と電力安定性を確保します。
交換後は、充電と放電を数回繰り返し、バッテリーの動作を安定させました。
充電後の持ち時間も新品時に近い状態まで改善し、安定してお使いいただけるようになりました。
修理完了・動作確認
作業後は、充電ランプ・電圧・放電テストを実施。
すべて正常に動作し、バッテリー駆動でも問題なくWindowsが起動。
発熱やノイズもなく、非常に安定した状態に回復しました。
今回の教訓とアドバイス
バッテリーの寿命は使い方や環境によって大きく変わります。
おおよその目安は2〜3年ですが、毎日の長時間充電や高温環境では早く劣化しやすく、一方で使用頻度が少なければより長く持つケースもあります。
膨張が見られなくても、セル自体の経年変化により実際の容量が減り、「満充電でもすぐ切れる」といった症状が出ることがあります。
膨張は危険サインの一つであり、「膨張＝交換必須」ですが「非膨張＝正常」とは限りません。
交換を検討する際は、適合性と安全性が確認された純正または同等品質のバッテリーを選ぶのが安心です。
LIFEBOOKシリーズのような軽量、高密度設計モデルでは、発熱や電圧制御のバランスが繊細なため、適合部品の選定と正しい組付けが安定動作に直結します。
「まだ使えるけど少し不安」「充電の減りが早い」と感じた段階でのご相談が最も安全です。
早めの点検・交換が結果的にトラブル防止やコスト削減につながります。
締めの言葉
秋は作業にも集中しやすく、パソコンのメンテナンスにも最適な季節です。
パソコンドック24では、富士通をはじめ各メーカーの純正バッテリー交換に対応しています。
充電がもたない、バッテリー残量が急に減るなどの症状でお困りの際は、お近くのパソコンドック24にぜひお気軽にご相談ください。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。ありがとうございました。
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