こんにちは。パソコンドック24 本町店 です。
今回は、大阪市中央区のお客様より、
2012年製のiMacをSSDへ交換し、メモリーを16GBへ増設したいというご依頼を受けました。
即日での交換をご希望とのことでしたので、急いで作業を行います!
2012年からiMacは、DVDドライブが内蔵されず、薄い筐体にモデルチェンジしました。
液晶パネルと筐体が特殊な両面テープで固定されています。
写真は、液晶パネルを取り外すのに必要なツールです。
ピザカッターのようなツールですが、
これを使って、液晶パネルと筐体を固定している両面テープを切っていきます。
ツールで切れ目を作っても、液晶パネルはまだ外れません。
写真のスティックを使って、ツールで切れていない両面テープの粘着を徐々に取り除きます。
スティックの窪みは、「これ以上内部に差し込んではならない」という目印です。
一気にこじ開けようとしてはいけません。液晶が割れます!
徐々にゆっくりと、スティックを使って、液晶パネルと筐体の間に差し込んでいき、両面テープの粘着を取り除きます。
ここで、カードやヘラを使うと、内部に深く入れ過ぎて、液晶を破損(液晶に縦線が入る)させてしまうリスクもあります。
写真のように両面テープの粘着が残っています。
この粘着をスティックを使って切ってゆきます。
上記の作業により、液晶上部、左右部が外れますが、
まだ、液晶の下部も両面テープで固定されたままです。
液晶の上側から開いて、覗くと
液晶パネルと基板が2本のケーブルでつながっているのが見えます。
上側からアクセスして、2本のケーブルを取り外します。
ケーブルを取り外すと、そーっと開いてください。
液晶は、かなり広い角度で開くことが出来るようになります。
まだ、下部は両面テープでつながってます。
液晶パネルの内側の両サイドに、両面テープを取り外す為のテープの余りがあります。
両サイドから真ん中に向かって、余りの部分を引っ張って、両面テープをはがします。
両面テープを外せても若干の粘着の残りがあって、
なかなか、取り外せないときは、前述のツールやスティックを使い、
慎重に液晶パネルを取り外します。
やっと液晶パネルを取り外せました。
2012年のiMac 21.5インチモデルは、
メモリーを交換するためには、ロジックボード(メイン基板)を取り外す必要があります。
つまり、メモリー交換のために、全分解が必要なのです!
それでは、全分解を始めます。
まずは、左側のスピーカーのネジを外して、
スピーカーを写真のように少しずらします。
スピーカー自体はまだ外せません。
スピーカーをずらして、
HDDを固定しているパーツのネジ4本を外せば、HDDを取り外せます。
このHDDは、あとでSSDへ交換します。
ゴム製のHDDのマウンターは、両面テープでHDDに固定されています。
下部サポートブラケットを外します。
これを外さないまま分解しようとすると、
電源ユニットやメイン基板などを取り外すことがかなり困難になります。
ファンを取り外します。
(HDDの取り外しの時に位置を少しずらした)左側のスピーカーを取り外す時の要注意点!!
電源スイッチのケーブルがスピーカーの溝に這わせてあるので、電源スイッチケーブルを外してからスピーカーを取り外します。
電源ユニットを取り外しました。
電源ユニットは、3つのケーブルが基板につながっています。
画面に向かって右側のスピーカーを取り外す時の要注意点!!
Wi-fiのアンテナケーブルがスピーカーの横の面の溝に這わせてあるので
それを外してからスピーカーを取り外します。
ここまで分解すると、後残すは、ロジックボード(メイン基板)のみとなりました。
ロジックボードを取り外し、ひっくり返すとこうなってます。
メモリースロットが見えました。
ロジックボードを取り外したら、
ほとんど全分解の状態となりますので、
エアーコンプレッサーを使って、
内部や各パーツの埃を全てきれいに除去出来ます。
4GB×2のメモリーを取り外し、8GB×2のメモリーを取り付けました。
元通りに組み上げました。HDDもSSDに交換済です。
筐体には、新しい両面テープを張り付けてます。
iMac専用のVHB粘着テープを使います。
液晶パネルは仮の取り付け状態(養生テープで固定してます)で、
一通りのハードウェアテスト、メモリーテストを行い、
OSのインストールを行います。
問題なく、OSのインストールが完了しました。
液晶パネルの張り付けも完了しました。
メモリーも16GB認識しております。
最新の10.15をインストールしても
SSDとメモリー増設でサクサク動いております。
メモリー16GB&SSD換装いかがですか~
iMac 動作が遅い・固まる(修理に関する参考費用はこちら)
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