こんにちは、名古屋名東店の久保井です。
名古屋も梅雨入りしました。
盆地特有の暑さとジメジメとした湿気で疲れやすい季節となりました。
体も壊しやすい時期ですので体調管理には気を付けていかなければなりません。
同時にパソコンにとっても過酷な季節です。
今回のご依頼は、梅雨の過酷さとは関係ないのですがここ1か月で3件、同じ症状で修理したのでご紹介させていただきます。
お預かりした機種は色違いはあれど3台ともAH56/Mでした
富士通のノートパソコンでWindows8.1の入った2013年~2014年のモデルです。
この角度で見ると異常はないようですが、ピンポイントで見ると
液晶側(上半身)の本体とベゼルの間が浮いています。
実際には開け閉めしようとすると、バキバキという音がして空回りしている感じで正常に開くことが出来ません。これ以上力を加えると破損はますますひどくなるでしょう。
中がどうなっているか見てみましょう。
まずは上半分を分ける分解からです。
下半身の留め具には異常はありませんでした。
問題の箇所です。
この機種は液晶の手前にデジタイザー(タッチパネル)がついていますので、外してみると・・・
左側は正常でした
上半分を留めているネジの受け皿が土台ごと破損しているのがわかります。
強度不足か経年劣化による破損なのか分かりませんが、3台ともこれと同じ破損でした。
ネジ受けを外してみます。
本来ならこんな感じであるべきです。(仮置き)
さて、これを修復していくわけですが、これだけ破損がひどい場合は、ましてや底に見える銀色の部分(天板)はアルミでできています。プラスティックの溶剤補強は無理でしょう。
見た目は犠牲になりますが、天板に穴をあけてボルト固定が最適でしょう。
元々ネジ受けがあった場所に小さな穴をあけていきます。
勇気がいりますが、その穴を大きな刃で広げていきます。
3つ開きました。
この穴にヒンジをかましてボルトを通すわけです。
で、ボルトで固定します。
完成の写真を並べます。
くみ上げる前に、少しでも負荷を和らげるために、ヒンジのテンションも緩めておきます。
あまり緩めすぎると上半身が自立できなくなりますので、ちょうどいいところまで調整します。
組みなおして何度も開閉して問題がなさそうですのでこれにて完了です。
ヒンジ修理は珍しくないのですが、同じ月に同機種3台は初めてです。
6,7年前のパソコンですが、いずれもヒンジ以外に異常はなくまだまだ現役で使っていけるスペックです。
ヒンジ一つとっても色々な修理方法がありますので、お困りの際はお気軽にパソコンドック24までご相談ください。
PC修理 「正常に起動しない」の症状は?(修理に関する参考費用はこちら)
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