※2014年6月18日 手順が少し変わったため、一部追記しました。
先日のAdvanced System Protector削除案件の続きです。
Advanced System Protectorを削除した後、念のために「プログラムの追加と削除」を確認してみました。「インストール日」で並べ替えてみると、同じ日にRegClean Proというソフトウェアがインストールされていることが分かります。これもAdvanced System Protectorと同様、評価があまりよくないソフトとして有名。
削除します。
(その下のSavings Sidekick・PandaPDFConverter・InstallBrain Updater Serviceなども削除します)
マルウェア駆除(ウイルスなど)・迷惑ソフト駆除
実は、この種のソフトの削除は簡単です。技術的には、何も難しいことはありません。しかし削除過程で巧妙な引っ掛けが多いです。「いらない」と言っているのに、しつこく食い下がってくる新聞勧誘のような・・・
起動すると美しいスプラッシュが表示されます。「Microsoft Partner」とありますし(※注・こちらの情報をご覧ください)、特に怪しい印象は受けません。信用できるメーカーが作った修復ソフトのように思えます。よくありがちな、画面が英語だらけの怪しいソフトという感じではありません。
メインウィンドウ。「721のレジストリエラーが検出されました」「レジストリの損傷レベル」など、ちょっとびっくりするような文言が表示されます。実際そんなに損傷しているはずがないことは確認済みなので、無視してアンインストール作業に進みます。
「設定」→「全般」をクリックします。
「プログラムコントロール」の「閉じるボタンでのアクションを選択」の設定を「RegClean Proを終了する」に変更します。Advanced System Protectorと同様、この設定を変更しないとRegClean Proはタスクトレイに残ったまま終了せず、アンインストールできないためです。
ウィンドウ右下の「適用」をクリック。
「設定が適用されました」というダイアログが表示されます。
設定を変更したので、プログラムを閉じましょう。ウィンドウ右上の「閉じるボタン」(×ボタン)をクリックします。これで終了するはず・・・ですが、
・・・すんなり終了しません。「閉じる前に」というモーダルウィンドウが表示されます。
目立つ黄色いボタンを反射的にクリックしたり、エンターキーを押したりすると購入画面に進んでしまいます。
落ち着いて「終了」ボタンをクリックします。はい、これで終了。アンインストール作業に進むことができます。
※2014年6月18日追記 このあたりの手順が少し変わりました。下記のとおり。
[ここから変更] ———————
右上の「閉じる」ボタンを押せません。クリックしても閉じません。終了ボタンもないので、緑色の登録ボタンを押すしかなさそうに思えますが・・・
「終了して、xxxの問題を修正しません」を選択すると、緑色の登録ボタンが「今すぐ終了します」に変化するので、これをクリックします。分かりにくいですね・・・わざと分かりにくくしてますね・・・
[変更ここまで] ———————
これで終了するので、アンインストール手順に進むことができます。
スタートメニューを開き、「RegClean Proをアンインストールする」を実行します。メニューがたくさんあって分かりにくい場合は、regcleanとタイプすると絞り込むことができます。もちろん、さっき開いた「プログラムの追加と削除」からアンインストールしてもよいです。同じです。
アンインストーラが立ち上が・・・る前に、またモーダルウィンドウが表示されます。目立つ緑色のボタンをうっかりクリックしないように気をつけてください。「アンインストールする前にエラーの修復くらいはやっておこうか」と思わせて誘っています。
左下の、地味な「アンインストールを行ないます」ボタンをクリックします。
RegClean Proとその関連コンポーネントをすべて削除します。よろしいですか?
よろしいです。「はい」です。
ブラウザが開いて、上記のようなメッセージが表示されました。もう削除ボタンも押したのに、しつこく購入を懇願してきます。「今なら半額にしときます!」って、新聞勧誘じゃないんだから・・・もちろん無視してください。
というか、次はどこをクリックすればいいでしょうか?
どこもクリックする必要はありません。実はこの時点でアンインストールは完了してますので、いつものようにブラウザを閉じます。
※2014年6月18日追記 違う画面が表示されることがあるようです。下記のとおり。
[ここから追記] ———————
上記のような画面が表示されることがあります。
この画面、要注意です!
画面右下のこれは何でしょう?何のセキュリティソフトが表示している警告でしょう?
実はこれ、ウェブ広告の一部です。Flashで作られていて、どこをクリックしても新たな詐欺ソフトのダウンロードページを開きます。右上に見える「x」ボタンはダミーで、これをクリックしても閉じずにページを開いてしまいます。
このウェブ広告(これでは広告とは呼べませんが・・・)は、Regclean Proとは直接の関係がないようです。よく見ると「webget Ads」と書いてあります。このパソコンにまだ面倒な問題が残っていることを意味しますが、それについては別記事で説明いたします。
落ち着いて、画面をよく見て、ブラウザを閉じてください。
[追記ここまで] ———————
どこをクリックしてよいか分からないからといって、なんとなく「今すぐ登録」をクリックするとダメです。せっかく削除に成功したのに、支払い手続きに進んでしまいます。
RegClean Proはご使用のコンピュータから正常に削除されました。
というわけで、実際やってみると簡単です。簡単であるにも関わらず、削除できずにご相談を受けることが多いです。トラップが多いです。
ネット上の情報を見ていると、この手順ではうまく削除できなくて困っているという人が多いようです。その場合はブラウザの設定を元に戻す方法を中心に調べてみてください。実際には、RegClean Pro自体は削除できているが、「RegClean Proの購入を迫る広告を表示するソフト」が他にインストールされているケースも多いです。
RegClean Proがインストールされている場合、抱き合わせでいくつもの不審なソフトがインストールされていることが多く、そのためパソコンの調子が悪くなっていることも多いです。特に問題がないファイルを多数削除したり問題のないレジストリを勝手に修正(?)したりするので、警告されるままに処理を進めると面倒なことになります。ご注意ください。hostsを書き換えてしまうものもあります。
以下、ここからがちょっと大事な話です。
パソコンの調子が悪くなった時、上記のように「Windows 修復方法」などのキーワードで検索エンジンで修復方法を調べることはよくあると思います。この場合、Googleなら巧妙に調整されているため多少は安心なのですが、上記画像のようにYahooの場合だと、特に広告リンクなどが少し油断できない状態になっています。
上記の広告リンク、実はこれが怪しいところです。一番上の「Windowsのエラーを修復する インスタント無料ダウンロード」というリンク。Microsoftという文字も入っているので、マイクロソフト関係の会社かなと思って開いてみると・・・
上記のようなページが開きます。有名なフリーソフト作者さんのページかな?という感じです。
便利な修復ソフトを配布してるみたいなので、試してみようかな?という気になります。
コメント欄があります。なかなか評価が高いぞ?みんながそんなに絶賛するソフトなら、試してみる?
じゃあ、ダメでもともとで試してみようかなと・・・
ずいぶん陽気でアメリカンなこのコメントの主は、どこ出身の益世さんですか・・・
ネット上の怪しい情報に慣れている人なら、ここで引っかかることはないと思いますが、あまり気にせず簡単に試してしまう人も多いと思います。
このページも、こんな日本語だから怪しいものですが、ネイティブな日本人に依頼すれば、ちゃんとした日本語に翻訳できるはずです。まだまだこの先、油断できない展開が待っている気がします。気をつけましょう。
この広告のリンク先はどれも怪しいです。pckousoku.comだけは実際に調べてないので確定的なことは言えませんが、会社情報のクチコミを調べてみると微妙な感じです。ソフトはちゃんとしたものを作っているのかもしれませんが、この分野の修復ソフトとしては評判を全く聞きません。
困った時はぜひ当社にお電話を・・・
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