こんにちは。パソコンドック24 浜松店 です。
浜松市中区のお客様より、Surface Pro (5th Gen)をお預かりし、修理致しました。
Surface Pro (5th Gen)故障状況・ご相談内容
- 外部SSDをDiskpartコマンドで初期化する作業を行った後、Surface本体が起動しなくなりました。コマンド操作を誤ったかもしれません。
- 回復ドライブから初期化作業もできない状態です。
- 回復環境からDiskpartで確認すると、1TBのSSDなのに、500GBの2つのドライブが表示されます。
- ハイスペックなSurfaceなので、なんとか使えるようにしたいです。
電源を入れるとこのようなエラーメッセージで、起動できません。
Couldn’t find a bootable operating system. Check the Boot configuration to try to fix this.
回復ドライブから起動させて、工場出荷時の状態に戻そうとしても、エラーで進みません。
回復環境でコマンドプロンプトを起動させ、Diskpartで確認すると…
1TBのSSDのはずですが、2つのドライブに分割されてしまっています。
おそらくこの異常な状態が、回復ドライブのプロセスを受け付けてくれないのでしょう。
Microsoftの技術情報を調査し、解決策を発見できましたので、作業を進めていきました!
Surface Pro (5th Gen)修理内容のご紹介
同じような症例がないかと検索していましたが、Microsoftの以下のサイトに、まさに同じ症例が記載されていました。
↓
Surface Device that has a 1TB drive configuration shows two drives
対象機種は今回のSurface Pro (5th Gen) を含め、以下の機種も示されています。
- Surface Pro (5th gen) 1TB drive configuration
- Surface Laptop (1st Gen) 1TB drive configuration
- Surface Pro 6 1TB drive configuration
- Surface Laptop 2 1TB drive configuration
上記の機種では、「512GBの2つのドライブを 1つの1TBドライブとして認識させる技術が使用されている」と説明されています。
古いバージョンのディスク管理ツールで操作してしまうと、この結合が解除され、2つのドライブに分割されるようですね。
その解決策としては、以下の手順が示されています。
- Microsoft より Surface Data Eraser version 3.2.43 以上のものをダウンロード
- Surface Data Eraser から起動させるUSBメモリを作成
- そこから起動させて一旦Surfaceのデータ削除操作を行う
- 回復ドライブからリカバリを行う
Surface Data Eraser のUSBドライブの作り方などは、こちらのMicrosoft 技術情報に掲載されていました。
↓
Microsoft Surface Data Eraser
上記サイトの内容を参考に、作業を進めていきました。
Microsoft Surface Data Eraser のUSBドライブから起動させ、内部SSDのデータ削除を実施。
続いて、事前に作成しておいたSurface Pro (5th gen) 1TB drive configuration 用の回復ドライブから起動させます。
今回は、内蔵SSDがしっかり1TBと認識され、リカバリ作業が正常に進みました!
無事に修理完了です。
SSD1TB、メモリ16GB、 Core i7 というハイスペックなSurface Pro (5th gen)が使用できるようになり、
お客様も安堵の様子でした (^^)
今回、該当する技術情報が日本語サイトになかなか見つかりませんでしたが、Microsoft 英語サイトに詳しく解説があったためスムーズに進みました。
個人的に英語の勉強を継続しているのですが、こういうときに役立つので良かったな~と思います。
Surface(サーフェス)修理
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