名古屋市西区よりお越しのお客様から、「パソコンが起動しない」とご相談いただきました。
店頭では起動の確認ができたものの、「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります」とブルースクリーンが発生し固まってしまいました。
mouse NH70RAQ 使用中に再起動する
第9世代Core i7・メモリー32GB・SSD512GB・HDD1TB搭載と、かなりの高性能マシンです。
使用していると固まったりブルースクリーンが出て再起動したりとまともに使えていなかったそうですが、ついに画面もつかなくなったというご相談です。
UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP
ブルースクリーンが発生する場合、エラーコードが表示されていれば原因の究明に役立つことがあります。
今回の場合、「停止コード:UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」と表記されています。
このエラーコードはSSDやHDD、メモリーなどのハードウェア異常か、ドライバー不具合で発生する可能性が高いです。
実はこのパソコン、今年1月にもブルースクリーンが多発するようになり別の修理業者に修理を依頼したそうです。
そのときは「メモリーの接触不良」という診断結果だったそうで、そのあとしばらくは使用できていたもののまた同様の症状が発生してしまいました。
エラーコードと1月の診断結果から、メモリー異常の可能性が高いためお預かりして診断することになりました。
分解:SSD・HDD
まずはSSDとHDDを取り外すために分解していきます。
裏面全てのネジと、バッテリー下にもネジが3個あるの外すとパネルを取り外せます。
SSDとHDDのネジを外し、コネクターから抜き取ります。
SSD・HDD正常
SSDとHDDに異常はなく、ウイルス等も検出されませんでした。
メモリー故障
SSDとHDDを外した状態でメモリーのチェックテストを起動しようとすると、パソコン構成の読込までは進むもののそこで真っ暗な画面になって止まってしまいます。
試しに上側1枚のみにして再度行ってみると、チェックテスト画面が起動し異常も検出されませんでした。
下側1枚のみで試そうとすると、お聞きしていたようにメーカーロゴが表示されず動きません。
どちらのスロットに差しても同じで、正常だったメモリーではどちらのスロットに差しても問題なく起動しました。
結果、2枚のうち1枚のメモリーが故障しているということがわかりました。
Windows起動確認
正常判断できたメモリー1枚で起動してみると、デスクトップ画面まで無事ログインできました。
しばらくその状態にしておいてもブルースクリーンは発生せず、固まることもありません。
16GB1枚で作業することも可能ですが、お客様のご希望で故障メモリーを交換して32GBでお返しすることになりました。
メモリー交換
発注して届いたメモリーを空きスロットに差し込みます。
この規格のメモリーは特に相性問題が発生しやすいため、再度チェックテストを行って異常が検出されないかどうかを確認します。
Windows上でも32GB認識されました。
清掃・返却
内部清掃の上で組み戻し、外部清掃も行って各種機能を確認の上返却です。
OS環境やデータもそのままでお返しすることができたため、お喜びいただけました。
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