名古屋市北区にお住まいの方からDELL Optiprex 7010をお預かりしました。
元々のご相談はオレンジのランプ点滅で起動しないというものでしたが、これ自体はメモリー接触不良が原因で簡単に解消できました。
しかし起動させてみると、Windows10のバージョンがv1709でアップデートに失敗していました。
アップデート失敗の原因は、Cドライブの空き容量が不足していることでした。
Cドライブが3.86Gしか空いていない
このパソコンには2.5インチのドライブが2台搭載されています。
240GのSSDと500GのHDDです。
WindowsがインストールされているのはSSDですが、空き容量は3.86Gで容量表示バーは赤くなっています。
Windows10のバージョンはv1709で2017年9月バージョンです。
すでに4年半も前のバージョンでとっくにサポートの終了しているものです。
本来は強制アップデートにより更新されていないといけないのですが、Cドライブの空き容量不足で必要なファイルのダウンロードに失敗して更新できていません。
ユーザーフォルダーが196Gあるのにファイルが見つからない
Windows10を最新にアップデートする依頼を受けましたが、Cドライブの空きを確保しないと作業ができません。
容量を占めているファイルを探していきます。
フォルダーを選択して右クリックし、一番下に出る「プロパティ」で容量チェックができます。
ユーザーフォルダーに196Gのファイルがあります。
ユーザーフォルダーの内部を調べますが、フォルダー全部を選択しても2.45Gにしかなりません。
残りの193Gはどこに行ったのでしょうか。
隠しフォルダー・隠しファイルを見えるようにする
WindowsやMacなどのOSには、通常設定では見ることができない「隠しファイル」があります。
動作や設定に関わる重要ファイルが隠しファイルになっていて、ユーザーが簡単にはいじれなようになっています。
ユーザーフォルダー全体で196Gの表示なのに、見えているのは2.45Gしかない理由は「不可視フォルダー」に大量のファイルが存在していからです。
隠しフォルダーの中身を確認するために設定を変更します。
今回の手順はWindows10のものですが、Windows7などでは「フォルダーオプション」から変更をする必要があります。
エクスプローラーを開いている状態で上部のタブを「表示」に切り替えます。
そうすると、「表示、非表示」のところに「隠しファイル」のチェックボックスが現れますのでクリックしてチェックを入れます。
チェックを入れるとそれまで見えなかった「AppData」フォルダーが現れました。
「AppData」フォルダーはアプリケーションの重要データを保存する場所です。
データ容量の確認
大容量ファイルがある場所を確認しましょう。
基本的には、隠しフォルダーわ右クリックして「プロパティ」で容量を確認して、容量が大きいフォルダーをたどっていきます。
「AppData」→「Roaming」
「Apple Computer」に187Gのファイルがあります。
「MobileSync」が186Gとでました。
「MobileSync」内にはフォルダーが4つあり、その一つだけで容量が88.1Gあります。
MobileSync内はiPhoneのバックアップファイル
「MobileSync」フォルダーはiPhoneをパソコンにつないでバックアップをとったときにできるファイルです。
iPhoneのバックアップファイルがCドライブの容量を減らしているために、Windowsアップデートができずサポート切れの危険な状態となっていたのです。
しかし、iPhoneのバックアップファイルを隠しファイルにする理由がわかりません。
Appleには改善して欲しいと思います。
iPhoneのバックアップファイルのせいで容量不足になっているパソコンを、過去にもお預かりしています。
ほとんどの方は、容量不足になっている原因がわからずに困っています。
隠しファイルも確認することをお勧めします。
iPhoneバックアップファイル削除・Windowsの更新
前述の88.1Gのフォルダーを削除してCドライブの空きを確保しました。
これでWindowsの更新アップデートもできるはずです。
v1709とかなり古い状態なので、USBインストーラーを使って直接v21H2に更新をします。
無事、アップデートができました。
この後、ネット経由で最新のアップデートを当てました。
Windowsのバージョンが古いと、サポート終了でセキュリティ確保ができません。
ご注意ください。
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