多治見市よりお越しのお客様からのご相談で、電源を入れたあとしばらくしてから「No bootable device」という文言が表示されるパソコンです。
もともと動作がかなり重かったそうなので、HDD故障の可能性が高いです。
東芝 AZ35/TW PAZ35TW-SNA Windowsが正常起動しない
2015年秋冬モデルで、Core i5搭載のWindows10パソコンです。
ちょうどWindows8.1と10の境目あたりの発売ですね。
電源を入れると、しばらく時間が経ってから「No bootable device」と表示されます。
この文言はHDDやSSDの物理故障が発生していたり、なんらかの理由によってWindowsが飛んでしまったりした場合に表示されます。
今回は表示されるまでに少し時間があるため、故障したHDDを読み込もうとして失敗しているような感覚を受けます。
もともと動作が遅かったそうなので、HDD故障疑いで診断していきます。
分解:HDD
4個のネジを外し、バッテリーとDVDドライブ、中央の蓋を取り外します。
蓋の下にあるネジを含め9個のネジを外し、パネルを取り外します。
左下部にHDDがありました。
HDDをSATAコネクターから引き抜き、仮組みをしてメモリーのチェックテストを進めます。
メモリーに異常はありませんでした。
HDDステータス:重度故障
使用時間は500時間未満ですが、かなりの重度故障です。
データは不要とのことでしたが、修理するにはリカバリー用のデータが必要です。
特殊な機械を使用し、なんとかリカバリーデータを救出することができました。
データから直接リカバリーメディアを作成し、修理を進めます。
リカバリー
強制作成したリカバリーメディアで検証用SSDにリカバリーをしていきます。
無事リカバリーできました。
Windows10が出始めた頃の初期バージョンだったため、2022年6月時点で最新の21H2(2021年下半期バージョン)へインストールメディアを使用して一気に更新します。
そのあとは細かなアップデートや調整を行い、リフレッシュパックを最後まで進めます。
SSD換装・メモリー増設
元環境はHDD500GBとメモリー4GBでしたので、SSD換装とメモリー増設を行います。
SSDは240GBを使用しました。
中古で同規格の4GBメモリーを1枚増設し、再度メモリーチェックテストを行います。
Windows上でも8GBとして認識されていました。
内外清掃・確認
内部清掃後元通りに組み戻し、外部清掃後各種機能の確認を行って終了です。
Windows10の初期モデルですが、構成変更でかなり快適に動かせるようになりました。
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