こんにちは。パソコンドック24 名古屋・名東店 久保井です。
相変わらず安定の暑さの名古屋です。
木々のあるところは少し涼しい気がします。水分補給も忘れずに。
先月に続き水濡れのパソコンのご相談です。
キーボード上に麦茶をこぼして複数のキーが効かなくなったとのこと。
必要であれば内部の洗浄とキーボードの交換が必要になってきます。
数年前の機種ですが買いなおすにはもったいない。
そんな2018年発売のLenovo ideapad 330Sシリーズです。
キレイな色の本体ですね。
5・6・ほ・へ・た・き・く・F1・その他テンキーのいくつかは押しても反応がありません。効かないキーはバラバラです。
キーボードを交換していくのですが、
このモデルのキーボード交換は内部からの取り外しが必要ですべてのパーツを取り外さないといけないという非常に作業工程が多く、時間がかかる作業となります。
では、作業に取り掛かります。
まずは裏蓋を外します。
特に爪などはなくネジで封をしているモデルです。
開封しました。バッテリーは外した写真です。
FAN・マザーボード・その他基板、全部外します。
外しながら詳しく調査したのですがマザーボード上には水没の跡や腐食はありませんでした。
ひとまずホッとしました。
全部外すとキーボードとマザーボードを分離している鉄板が見えてきました。
この鉄板が何で止められているかというと・・・
赤丸で囲ったようなプラスティックを溶かして溶着しているポッチが無数にあります。
これ、一度外すと再利用が非常に困難でほぼ使い捨てとなります。
これを全部取るとやっとキーボードが見えてきます。
・・・・・こ・これは・・
キーボードも同じ仕様で溶着されています。
これが作業工程が多いと言われる所以です。
一つ一つ丁寧にとっていき、やっとキーボードが外れました。
下が新品のキーボードです。
見た目は少しテカリがあるくらいで大きな差はありません。
本体側は汚れがあります。
キレイに掃除をしておきましょう
ウムッ!キレくなりました。
では、逆の手順で取り付けます。
と、その前に、仮止めをして一度組みなおして、キーボードが正常に反応しているかチェックしておきます。
全キーが試し打ちが出来ました。大丈夫ですので取り付けていきましょう。
先ほど取り外したポッチは再利用せず、特殊な溶剤で一つ一つ止めていきます。
キーボード→鉄板→マザーボード→FAN→各種パーツ→裏蓋
等を装着し元通りの姿に戻りました。
最後にもう一度すべてのキーが反応するかチェックをして長かった修理が完了です。
まだ新しく買いなおすにはもったいないパソコンが正常に機能するようになりました。
何かを飲みながら作業すると水没のリスクが非常に高まります。
十分気を付けて作業するようにしてください。
パソコンのことでお困りの際はお近くのパソコンドック24までお気軽にご相談ください。
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