Celeron CPU・HDD320GB・メモリー4GBで構成されている富士通のビジネスノートパソコンをSSD換装・メモリー増設します。
CPU世代からWindows11はインストールできないものの、Windows10はメーカーサイトで動作保証されていることが確認できました。
富士通 LIFEBOOK A553/G FMVA0300C スピードアップ
Windows7搭載のビジネスモデルパソコンです。
性能はあまり高くないため、動作にもたつきが感じられます。
このタイプは他のノートパソコンに比べ分解する際に外すネジが非常に多く、HDDを取り外すのが難しいです。
世代の新しいものが出ても基本的な構造は変わらないため、分解には慣れが必要です。
分解:HDD
まずは裏面のネジを17個全て外します。
次にパソコンを開いてスイッチ部のパネルを外します。
キーボードをひっくり返すようにし、フラットケーブルを抜き取ります。
ヒンジ部を含め10個のネジを外し、Wi-Fi・電源スイッチ・スピーカー・映像出力・タッチパッドのケーブルを全て抜いておきます。
その後、液晶ごとトップケースを外します。
ようやくHDDが見えました。
ストッパーを外し、HDDを下方向へ抜きます。
CPU温度100度確認
現在差されているメモリーに異常がないかの確認チェックテストで、メモリーエラーは検出されませんでしたがCPU温度が100度近くまで上がりました。
CPUに負荷がかかっている状態とはいえ、あまりよくない状態です。
熱伝導グリス塗り直し
廃熱ファンはしっかり回転しているので、CPUの熱伝導グリスを再塗布します。
Wi-Fiカード固定ネジとマザーボード固定ネジを計4個外し、ケーブルを4本抜き取ります。
マザーボードを取り外せました。
固定ネジを緩めてヒートシンクを外します。
グリスは固まってほぼ意味がないような状態になっていました。
CPU上とヒートシンクのグリスを綺麗に拭き取り、CPUグリスを塗布します。
メモリーへのアクセスは裏面のWindows7ライセンスシールが貼られた蓋からでも可能ですが、今の段階でついでに2GB2枚から4GB2枚の8GBへ交換しておきます。
ファンを重点的に内部清掃してから仮組みして再度メモリーのチェックテストを進めると、CPU温度は最高で90度前後に落ち着くことを確認。
差し替えたメモリーは中古ですが、異常ありませんでした。
裏面からアクセスする場合はこの状態です。
SSD換装
SSD240GBにマウンターを取り付け、SATAコネクターに差し込みます。
BIOS設定変更
BIOSがWindows7用の設定になっているので、Windows10用に変更します。
互換性サポートモジュール(CSMモード)は「使用する」から「使用しない(UEFIモード有効)」にします。
セキュアブートは「使用しない」から「使用する」へ変更。
Windows10クリーンインストール
Windows7から10へ環境を引き継いでアップグレードすると様々な不具合が起こりやすくなるため、自作パソコンのようにクリーンインストールします。
HDDからSSDになり、メモリーが4GBから8GBへ増設されたことで作業速度がかなり向上しました。
ドライバーやソフトウェアの調整を進め、BIOSの更新も行います。
組み戻し・外部清掃
SSDなどに異常があった場合を想定して仮組み状態で作業をしているため、作業が済んだら完全に組み戻します。
その後各種機能の確認を行い、終了です。
動きが遅く感じられたノートパソコンは、構成を変更したことで快適に使用できるようになりました。
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