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【Optaneメモリー不具合】NEC DA570/MAB-J その1【分解・リカバリー編】

カテゴリー :SSD換装・交換 パソコンが起動しない パソコン修理

NECの一体型PC・PC-DA570MAB-JのWindows10が起動せず、見慣れない画面が表示されると名古屋市北区の方からご相談です。

これはBIOS(UEFI)と呼ばれる画面で、パソコンの機械的な機能を設定する画面です。
BIOS画面がいきなり表示される時は、Windowsのインストールされているストレージ(SSDやHDD)が見つけられないためであることが多い。
調べてみるとOptaneメモリー搭載機でストレージが2つあるパソコンでした。
「【Optaneメモリー不具合】NEC DA570/MAB-J その2【Windows11新規インストール・NECアプリ復元編】」はこちら

PC-DA570MAB-Jの分解手順

分解手順は少々わかりにくい。
分解は台座部分の裏面からおこないます。
画面を下にして置き8個のネジを外します。

台座の黒いカバーを写真で見た上に引き抜いてから右方向にずらして外します。

台座の根元にある3個のネジを外します。

8個のネジを外して裏蓋を外します。

左にOptaneメモリー、右側に3TのHDDがあります。

Optaneメモリー・HDDどちらも正常

BIOS画面ではOptaneメモリーとHDDのどちらも認識していました。

取り外して検査しても、どちらも正常です。

Optaneメモリー搭載システムでは、機械的な故障がないのにWidowsの認識ができなくなることが起こります。
修理に際してはOptaneメモリーを外し、SSD単体での運用をお勧めしています。

リカバリーメディアでSATA SSDにリカバリー

Optaneメモリー搭載システムで起動不良が起こると、HDDはほかのパソコンに繋いでも認識してくれません。
「ディスクの管理」でも表示されませないため、BIOS画面からのHDDリカバリーメニューは使用できません。
リカバリーをおこなうためには、リカバリーメディアが必要です。

特殊な作業でHDDからリカバリー用のデータを取り出し、USBメモリーにリカバリーメディアを作成します。

USBメモリーでリカバリーをするには、BIOSでの設定変更が必要です。

BIOS画面を起動させ「Advanced」タブをクリックすると「Intel Rapid Storage Technology」があるので開きます。

「Optane Volume」と「Non-RAID Physical Disks」の項目があり、HDDは「Non-RAID Physical Disks」の表示されています。
Optaneメモリーのシステムでは、本来OpatneメモリーとHDDがRAID認識されていないといけないので、「Non-RAID Physical Disks」にHDDが表示されません。

この状態ではリカバリーができないので設定を変更するため、「Incomplete Optane Volume」を開きます。
「INTEL MEMPEK1J016GAL」がOptaneメモリーですが、これを「Optane Volume」の登録から外します。

「Reset to non-Optane」を開くと、英語の画面で警告がでます。
「Yes」を選択して進めると、もう一度警告が出ますが「Yes」で進みます。

「Intel Rapid Storage Technology」の画面に戻ると「Non-RAID Physical Disks」にHDDとOptaneメモリーの両方が表示されました。

これでリカバリーをする準備ができました。
この状態でもリカバリーが進まない時は、HDD・Optaneメモリーの完全消去が必要となります。

SSD取り付け・リカバリー

SSD単体で使用したい場合はHDDを取り外して、SATA SSDを取り付けます。
Optaneメモリーは取り付けたまま、リカバリーをおこないます。
USBリカバリーメディアを差してから、パソコンの電源を入れるとUSBメモリーから起動します。

「NECリカバリーツール」メニューから「再セットアップ」を選びリカバリーを進めます。

正常終了すればWindowsが起動します。

この時点で、「Optane Volume」がセットされていて、HDD(SSD)とOptaneメモリーがRAID構成されて一つのVolumeになっています。
このままでも使えますが、キャッシュが飛ぶと今回のような不具合が再発するため、SSD単体運用に切り替えます。

Optaneメモリーの解除

SSD単体にするためにOptaneメモリーを解除します。
Windowsボタンを押して「Intel Optane Memory and Storage Management」を起動させます。

「インテルOptaneメモリーのステータス」で「インテルOptaneメモリーが有効になっており、システムが高速化されています」となっています。

その下に「無効」ボタンがあり、押すと解除が始まります。
「無効」から「有効」に変わればSSD単体動作への変更完了です。

パソコンをシャットダウンして電源アダプターを外し、Optaneメモリーを取り外せば完了です。
これでOptaneメモリーのキャッシュ不良トラブルは起こりません。

「【Optaneメモリー不具合】NEC DA570/MAB-J その2【Windows11新規インストール・NECアプリ復元編】」はこちら

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