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【Intel VMD】Windows11インストール時にNVMe SSDを認識しない

カテゴリー :SSD換装・交換 パソコンが起動しない パソコン修理 メモリ増設・交換

名古屋市西区からお越しのお客様より、「起動時にフリーズしデスクトップ画面までいかない」とご相談いただきました。
最初の回転マークで固まるときと、画像のように起動直前までいってから固まるときがあり様々です。
SSD故障の可能性が高そうなのでSSD交換と、メモリーが4GBのため8GBに増設してほしいという形でお預かりになりました。

Lenovo IdeaPad L3-15ITL6 Type 82HL Windowsが起動しない

第11世代Celeron CPU搭載のWindows10ノートパソコンです。

Windows11にアップグレードした上でお使いでしたが、デスクトップ画面が表示される前にフリーズするようになってしまい使用できません。

分解:SSD

裏面13個のネジを外し、光学ドライブを左方向へ引き抜きます。

ツメに気をつけながら裏蓋を外します。
バッテリーコネクターを抜いてからSSDマウンターのネジを外し、SSDを抜き取ります。

一度借り組みしてからメモリーのチェックテストを進めます。
こちらは異常ありませんでした。

NVMe SSD故障判断

ステータスチェックでは異常の検出はされず、読み書きのスピード全周検査でも問題は見つかりませんでした。
しかし検証用SSDへの環境移行はスムーズに進んだ上、検証用SSDではデスクトップ画面まで進み固まりません。
SSDを元に戻すとやはり固まります。
お客様がSSD交換を望まれていたこともあり、新品のNVMe SSDへ交換することになりました。
リカバリーすることも可能ですが、リカバリーしてしまうとWindows10に戻ってしまいます。
Windows10は2025年の10月にサポートが終了するためWindows11対応パソコンであればWindows11で使用することが望ましいです。
しかしWindows10からWindows11へ環境を引き継いでアップグレードすると不具合発生につながる可能性があるため、Windows11をクリーンインストールして修理していきます。

SSD交換・メモリー増設

仕様表を確認し、空きスロットへ4GBメモリーを差します。
再度メモリーチェックテストで相性問題や異常が検出されないかを確認。
問題はなかったため、新品のSSDを取り付けます。
種類や金額の問題から、今回はマウンターを外してType 2280のNVMe SSDを使用することになりました。
取り付け後、内部清掃をして組み戻します。

Windows11インストーラーがNVMe SSDを認識しない

Windows11のUSBメモリーインストーラーで作業を進めようとしましたが、インストールドライブを選ぶ画面でSSDが表示されません。
検証用のSSDでも同様です。
BIOS画面ではSSDを認識しているので、SSDやマザーボードの故障ではありません。

インテル® ボリューム・マネジメント・デバイス

このノートパソコンは「Intel VMD Controller」が初期設定で有効になっています。
「Intel VMD Controller」は「Intel Volume Management Device Controller」の略で、簡単に言えばSSDの性能を最大限に引き出す機能です。
これが有効になっている場合、専用ドライバーがないとSSDを認識されない仕様になっています。
有効になっていればSSDのスピードが速くなる機能ですが、実は体感速度としてはそう変わりません。

更にIntel VMDはWindows11インストール時に専用ドライバーを適用することで機能を使用できますが、このノートパソコンではリカバリー時しか適用されないようです。
Lenovoメーカーサイトでも公開されていません。
そのため、今回はVMDを外してWindows11をインストールすることにしました。

電源投入後すぐF2キーを押し、BIOS画面に入ります。

右矢印キーで「Configuration」のタブに移動し、4行目にある「Intel VMD Controller」を「Enabled(有効)」から「Disabled(無効)」へ変更します。
その後、再度USBメモリーインストーラーから起動します。

※BIOSに項目が存在しない場合は「OSインストール時にSSDを認識しない・BIOSにVMD設定がない」をご参照ください。

Windows11クリーンインストール

今度はドライブ選択画面で取り付けてあるSSDが表示され、インストールを進めることができました。

Lenovoメーカーサイトで公開されているソフトウェアを使い、Windows11の調整を進めていきます。
Windows11は更新適用後に通知が一定時間オフになったり、タスクバーのアイコンが中央にまとめられたりと使い勝手が10とかなり違います。
なるべく使いやすいように設定し、Windows Updateを最後まで進めMicrosoft Officeなどの機能拡張ソフトをインストールしました。

外部清掃・返却

お困りだったフリーズ現象は解消され、メモリー増設によって今までよりも快適に利用できるようになりました。

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