こんにちは。パソコンドック24 本町店 です。
今回は、一体型デスクトップPCのCPUファンの清掃です。
購入して3年しか経っていないとのことですが、HDDの辺りから変な音がするので、ご自身でHDDの換装をしたそうです。ところが異音は鳴り止まず、メーカーに相談。修理するなら費用が5万円かかると言われたそうです。保証期間が切れているので、仕方がないですね。安く確実に修理できるお店ということで、当社にご依頼いただきました。
お預りしてよく観察してみると、起動時にファンから風がまったく出ていないことに気付きました。ということは、排熱障害が起きているはずです。ファン清掃で済むのか、ファンの交換が必要なのかを調べてみます。
クリーニング・熱暴走対策
さっそく分解してみます。
裏のネジ1本外すと足の内側のパネルが外れます。
足が外れました。ネジ4本で止まっています。
お客様がご自身で換装された、3TBのHDDです。まだ問題のファンは見えません。
ここのネジ3つと・・・
ここのネジ3つ。両サイドの細長いパーツを外すと、これらのネジを確認することができます。これらを外します。この細長いパーツの下にネジが隠れているとは思わないくらい精巧にはめ込んであるので、気付くのに少し時間がかかりました。
DVDドライブのベゼルを外すとネジが2本隠れています。これも外します。
黄・赤・白のピンケーブルの差し込口のベゼルを外します。ベゼルの左側にもネジが3本ありますので外します。
下部にネジがあるので、これも外します。
これでネジはひととおり外したはずですが、ここからバラせる気がしません。この黒いカバーを外したいのですが・・・
上部がかなり深く爪がかんでいるので、黒いカバーは完全に固定されているように思ってしまいますが、慎重に探りを入れたところ、どうやらこのまま外せそうです。爪が割れる?ような嫌な音がバリバリ鳴りますが、慎重に外していきます。
黒いカバーを外しました。もう少しで問題のファンが見えそうです。
マザーボードを覆っているスチール製のカバーを外しました。
ファンが見えました。
これです。ファンはホコリが多少付着している程度ですが・・・
この状態。分かりますでしょうか?
ファンと接続しているヒートシンクが完全に目詰りを起こしています。ファンがいくらがんばっても風が通らないはずです。ファン自体は元気に回っているので、交換する必要はなさそうです。
エアーダスターなどを使って念入りに掃除をします。
CPUとグラフィックチップのグリスをついでに見てみると、カチコチに固まっていました。熱伝導障害で過熱する恐れがあるので、ちゃんと塗り直します。今回のトラブルの原因となった冷却まわりはこれで解決です。
仮組みの状態(スチール製のカバーを付けたところまで)で起動テストをします。ファンは勢い良く回りますが、耳障りな音はしません。購入時の健康な状態に戻すことができました。
組み上げて起動。上部のファンの排気口から勢い良く風が吹き出しました。回転音の大きさは特に問題ありません。
一晩中PCに負荷をかけて動作検証をしましたが、快調にファンは回っています、異音もしません。熱暴走と異音の症状は改善しました。
後は、筐体をピカピカに磨いて完了です。
メーカー修理の約1/3の金額、お預かりをした日の翌日に作業完了しました。速くて良心的なサービスが自慢のパソコンドック24をこれからもよろしくお願いいたします。
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