【遠隔操作被害編】Advanced Mac Cleaner 再び駆除事例

皆さん、こんにちは。
以前ご案内した　MacBook Airにウイルス感染？Advanced Mac Cleaner駆除　の記事をご覧いただいたお客様が全く同じ画面が現れたとお電話でご相談されました。

Advanced Mac Cleanerの駆除経験は十分あるのでもちろん承りました。
ご来店の際にお客様から衝撃の一言があるとは、この時点では知る由もありませんでした・・・
まずは実際に起動させてみましょう。

Advanced Mac Cleanerが早速起動しました。
あれ？今回はなにやら画面中央部に表示されていますね。
よく見てみると

MacBook Proは再起動するたびに
「Finderが予期しない理由で終了しました。」と表示されました。
マウスはかろうじて動いてくれるのですが、キーボード入力が受付されないのです。
そこでお客様にどうしてこうなったのかヒアリングしてみました。

「画面に記載されていた電話番号に連絡して相談したらデスクトップにあったファイルが全部消えてしまってなにもできなくなってしまったのです」

えっ？電話された？
それってもしかして遠隔操作されたのでは？

お客様は良かれと思ってAdvanced Mac Cleanerに記載されている電話番号に連絡したのですが、相手に遠隔操作されたことによってシステムファイルが不安定になってしまったそうです。

文字入力が全くできないため、Safariで検索することもできません。
ランダムでFinderエラーが発生するのでシステムが非常に不安定です。

同時にAdvanced Mac Cleanerが毎回起動してスキャンを始めてしまいます。
毎度毎度、困ったものです。

閉じようとすると「終了する前　今すぐ起動&数秒ですべての問題を修正！」と表示され執念を感じます。
もちろん　(いいえ、結構です)をクリックします。

この後、さらに調べてみると
Remote Desktop Connection for Macが現れました。
確かに遠隔操作をされたことがわかります。

デスクトップ上にあったはずのデータは全て表示されていません。
まずはお客様が最も困っているデスクトップ上のファイルが取り戻せるかが診断を急ぐことにしました。
本体を分解しSSDの点検。
物理故障がないことを確認してからSSD内部のユーザーデータにアクセスするとデータが存在していました。
この時点で別のHDDに全てのデータをバックアップしてしまいます。
万が一駆除作業中にトラブルが生じても復元することができるからです。