【大型更新ができない】富士通 AH77/D1 FMVA77D1L

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名古屋・庄内緑地公園店の修理事例

名古屋市西区からお越しのお客様より、「Windows Updateに失敗し、メジャーアップデートが適用できない」とご相談いただきました。
お預かりが必要になるため仕事の調整やデータのバックアップをお願いし、後日再度ご来店の上でお預かりになりました。

富士通 AH77/D1 FMVA77D1L　Windows Updateに失敗する

Windows10の場合、半年に1回ほどの頻度でメジャーアップデート（OSを入れ替えるくらいの大型更新）を行います。
更新履歴を確認すると、20H2（2020年下半期バージョン）への更新が何度も失敗しています。

v1909は2019年の9月バージョンと言う意味ですが、2021年11月時点ではサポートがすでに終了しています。
インターネットに接続して作業をするにはセキュリティ面でよくありません。
こういった場合はデータの保全を行った上で、インターネット経由ではなくインストールメディアからの更新を試みます。

分解：SSD

中央左側にあるネジを1個取ると、蓋を下方向にずらして外すことができます。

バッテリーロックを解除した上でバッテリーを外し、目隠しの下にあるSSDの固定ネジを外して抜き取ります。
SSD内の容量を圧迫していることはなく、データの空きは十分にあります。
SSDに異常はなく、メモリーのチェックテストもエラー検出はされませんでした。
ウイルス等も発見されず、機械故障やウイルス感染などによるアップデート失敗ではないことが確認できました。

インストールメディアからの更新

Microsoftのサイトでは、USBメモリーや光学ディスクにWindowsのインストールメディアを作成するデータのダウンロードができます。
インターネット経由でアップデートを行うと一気に大量の更新が当たり失敗する可能性が高くなるため、当店では各バージョンのインストールメディアを作成しています。
20H2ではなく21H1（2021年の上半期バージョン）へ一足飛びの更新を行ってみることにしました。

インストール失敗

インストールの途中でエラーが発生し、「Windows10をインストールできませんでした」という文言と共にエラーコードが表示されました。
0xC1900101 – 0x30018
エラーコードで調べてみると、いくつか当てはまるものはありますが「デバイスドライバーの更新が必要」というものが出てきました。

メーカーアップデートでドライバー更新

富士通のパソコンには「アップデートナビ」という更新ツールがあります。
Windows10以降ではWindows Updateで更新を行ってからアップデートナビでの更新をするように促されますが、先にアップデートナビで更新を確認することも可能です。

計4個のドライバーアップデートがありました。
エラーになる原因として可能性が高いのはディスプレイドライバーでしょうか。
手動更新が必要なものも含め、全てのアップデートを適用します。

メジャーアップデート適用成功

上記のドライバーアップデート適用を行ってから再度インストールメディアで21H1への更新を試みます。
今度は成功し、21H1になった状態で他の定例アップデートも適用することができました。

これでネットサーフィンやリモートワークも安心して行えますね。

Bitlocker解除

富士通のパソコンによくある、「中途半端な状態でBitlockerがかかっている」がこのパソコンでもありました。

「オフにする」をクリックして解除し、起動できなくなった場合に外からデータ救出できなくなってしまうことを防ぎます。

Bitlockerについてはこちらの記事をご参照ください。
→BitLockerとは【BitLockerの要件と自動有効化の問題点】

清掃・返却

内外部の清掃を行い、デバイスドライバーの確認を行って返却です。
サポートが終了したOSバージョンで利用していると、セキュリティ面のアップデートが一切されないためウイルスなどに感染しやすくなってしまいます。
また、インターネットの各ページも古いOSへの対応を打ち切りながら更新していくため見られないページが増えるかもしれません。
「Windows Updateに失敗しました」などの通知が頻繁に出るようであれば、早めにご相談ください。