名古屋市西区からお越しのお客様より、「ブラウザーのトップページが勝手に変わり、Excel書類の印刷ができない」とご相談いただきました。
その2つは知人に解決してもらったそうですが、動きが遅いため診断することになりました。
Surface Laptop2 マルウェア感染
受付時に確認してみると、マルウェア(広告詐欺ソフトウェア)に該当するものがいくつか見つかりました。
どれもインストールした記憶はないとのことです。
こういった迷惑ソフトは、1個でもインストールされると仲間を呼び込み勝手に増えていきます。
一見便利なソフトに見えても、不安を煽る広告を出したり自動で起動して動作したりと、パソコンにとっては害にしかなりません。
こういったウイルスとまではいかないものでもWindowsの重要ファイルを書き換えたり破壊したりするため、ブラウザートップページが変わる・印刷ができないなど不具合を引き起こします。
詳細診断
Surface Laptopは分解しようとすると強力な両面テープを剥がさなければならず、筐体の歪みに繋がる可能性があります。
そのためWindowsの起動が確認できている今回は分解は行わずに診断していきます。
SSD・メモリー正常
SSDは診断ツールや全周速度検査でも特に問題なく、メモリーのチェックテストでも異常は検出されませんでした。
マルウェア検出
内部情報コピーのため、Bitlockerを解除します。
外部起動を行って内部情報を環境ごとHDDにコピーしウイルス検査にかけたところ、やはりいくつかマルウェアが検出されました。
ウイルスやマルウェアは駆除することもできますが、大量のファイルがあることが多いため完全に駆除できないことがあります。
そのため、どうしても初期化できない事情がある場合を除いて工場出荷状態に戻すリカバリーメニューを提案しています。
リカバリーメディア作成
Surface 回復イメージのダウンロードページにシリアルナンバーを入力し、初期化に必要なデータをパソコンにダウンロードします。
zipファイルでダウンロードされるため解凍したデータが全て入るUSBメモリーを用意します。
Windows10のパソコンで回復ドライブ(「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」のチェックボックスがオンになっている場合は外します)を作成し、解凍したデータを回復ドライブに上書きする形でコピーします。
USBメモリーから回復
USBメモリーから起動し、「ドライブから回復する」を選択します。
内部データの削除のみ行い、初期化します。
真っ新な、なにもない状態のWindows10になりました。
Windows10大型更新
ダウンロードできる中で最新のバージョンをダウンロードしましたが、それでも2020年の下半期バージョンです。
クリーンインストールや更新用に作成してある21H2のインストールメディアで最新バージョンまで更新します。
21H2になったあとはWindows Updateを最後まで行い、使いやすくなるよう設定を調整していきます。
外部清掃・返却
情報をお預かりしていたウイルス対策ソフトのインストールやMicrosoft Officeのライセンス認証・メール送受信の設定を済ませ、外部清掃をします。
返却時にプリンターの接続設定も行い、ウイルスやマルウェアに対して気をつけることをご説明し、完了です
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Surface(サーフェス)修理
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