名古屋市西区からお越しのお客様より、「6万円代で購入したノートパソコンが遅く使えないため、スピードアップをしたい」とご相談いただきました。
筐体に貼られたシールには「高性能モデル」と書かれていますが、CPUはCeleron、メモリーは4GB、ストレージはHDDとお世辞にも高性能とは言えないスペックです。
Lenovo IdeaPad L3-15IML05-Type 81Y3 動作が重い
第10世代のCeleronが搭載されたWindows10パソコンです。
店頭での起動時はそこまで遅く感じないものの、調べてみるとWindows10のバージョンが1909(2019年9月配布)で3年ほど前のものでした。
購入当初から遅くほとんどお使いではなかったそうで、Windows Updateが適用される前に使用をやめていたようです。
更新が大量にたまるとそれだけで動作に影響が出ます。
もともとのスペックの低さに加え、更新にリソースが割かれたことで動作が更に遅くなったということですね。
年賀状の作成で1年に1度しか使用しないなど使う頻度が低いと起こりやすく、当店でも度々似たご相談をいただきます。
参考記事:【起動に30分かかる】東芝 T45/GGSI 動作が重い
分解:HDD
あまり使っていないとはいえ、HDD故障の可能性もあるのでしっかり診断します。
裏面のネジを13個全て外し、DVDドライブを左方向へ引き抜きます。
パネルを開けると、左下にHDDがありました。
バッテリーコネクターを抜いてからHDDを外します。
メモリーは直付けですがもう1枚差せるスロットがあり、M.2 SSDスロットもありますね。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを進め、異常がないことを確認します。
HDDステータス:正常
使用時間は90時間に満たず、エラーセクターの検出もありません。
やはりスペックの低さが影響していたということですね。
SSD換装・メモリー増設
M.2スロットを使用すれば今まで使われていたHDDはデータ用のDドライブにすることが可能です。
しかしデータをあまりため込まれないことと金額の兼ね合いもあり、HDDから2.5インチのSSD240GBへ換装することになりました。
メモリーは仕様表確認の上同スピードの4GBを取寄せ、空きスロットに差し込みます。
改めてメモリーテストを行い、相性問題やエラーが検出されないことを確認できたら内部清掃の上組み戻しです。
Windows11クリーンインストール
第10世代CPUですので、Windows11をインストールすることが可能です。
Lenovoメーカーサイトでも対応機種として記載されていました。
SSD換装の時点で初期化前提でしたが、Windows10は2025年でサポートが終了してしまうため、この機会にWindows11をクリーンインストールしてお返しすることになりました。
またWindows10からのアップグレードではなくクリーンインストールを行うことで、内部不整合による不具合をなるべく減らすことが可能です。
参考記事:【Windows11】メーカー別アップグレード対象機種
Windows11をSSDへクリーンインストールします。
メーカーサイトからダウンロードしたソフトウェアで調整を進め、BIOSのアップデートも適用していきます。
Windows上でもメモリー8GBとして認識されていました。
受付時にお預かりしていた情報でMicrosoft Officeのインストールも進めます。
外部清掃・返却
調整が完了したら外部清掃し、完了です。
Windows11はWindows10と操作方法や画面に違いがあるため慣れる使い辛いかもしれませんが、書類作成やインターネットサーフィン程度であればそれもあまり気になりません。
SSD換装とメモリー増設で快適マシンになり、Windows11インストールで当面のサポート終了を気にせず使えるようになりました。
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